『マインクラフト』の生みの親が“マイクラ2”を「ほぼ発表」。精神的続編を作る姿勢示す
NotchことMarkus Alexej Persson氏は1月2日から4日にかけて、新作開発についてのポストをX上に投稿。『マインクラフト』の精神的続編を作る方針を示し「ほとんど“マインクラフト2”を発表したようなもの」としている。
Notch氏は、『マインクラフト』を生み出したスウェーデンのクリエイター。『マインクラフト』の開発を進め、仲間と共にMojangを設立。開発と改良を重ね、同作をメガヒット作品へと育て上げた。その後同氏はMojangと『マインクラフト』IPをマイクロソフトへと売却し、同作の開発・運営を引退。現在は新スタジオBitshift Entertainmentにて、ダンジョン探索ゲームを開発中だ。
Notch氏は1月2日、X上にアンケートを投稿。現在開発中の「伝統的ローグライクと一人称視点ダンジョンクロウラーをかけ合わせた作品」か、「『マインクラフト』の精神的後継作」どちらを遊びたいか、ファンたちに問いかけた。Notch氏自身はレトロゲーム志向であるものの、ファンは『マインクラフト』のような作品を作った方が喜ぶかもしれない、と考えた上でのマーケティング調査としての投票とのことだ。
同アンケートには、本稿執筆時点で20万件に迫る投票が寄せられている。そのうち75%超が『マインクラフト』の精神的後継作に投じられている。そして1月4日になりNotch氏は、該当の投稿について真剣であるとポスト。寄せられたユーザー質問に対し「ほとんど“マインクラフト2”を発表したようなもの(I basically announced minecraft 2.)」として、精神的続編開発の姿勢を改めて明らかにした。
I basically announced minecraft 2.
— notch (@notch) January 3, 2025
I thought that maybe people ACTUALLY do want me to make another game that's super similar to the first one, and I'm loving working on games again.
I don't super duper care exactly which game I make first (or even if I make more), but I do know…
Notch氏は一連の投稿にて、今回のアンケートは「どちらが売れそうか」との需要を測るためだったとの旨を強調している。また、同氏は現行の『マインクラフト』について、「Mojangスタッフたちの素晴らしい仕事や、マイクロソフトによるクソ化(shittification)を尊重している」と発言。『マインクラフト』の存在を尊重し、あくまでもオリジナル作品として新作開発する姿勢と、マイクロソフトへの複雑な感情を吐露した。
一方でNotch氏は「“マインクラフト2”を作るのか?」という質問に対しては、「ノー」と回答しており、あくまでもプレイヤーが楽しんでくれそうな新作を作る姿勢を示している。また、『マインクラフト』IPは現在マイクロソフトが所有しているため、勝手に続編を作るのは「超違法」であると言及。あくまでも同じタイプの新規IPを立ち上げて開発する方針となるようだ。ほかには、早期アクセスとして配信開始する構想も語られている。
なお、前述のとおりNotch氏率いるBitshift Entertainmentはダンジョン探索ゲーム『Levers and Chests』を開発中。回答の様子からは同作の開発を止めるわけではないものの、『マインクラフト』風新作の方が優先されることになりそうだ。今後の続報にも注目したい。