5秒で『マインクラフト』のアイテムをクラフトするブラウザゲームが注目集める
デベロッパーのsanti氏は10月23日、ブラウザゲーム『Crafting Loop』の新しいモード「スピードランモード」を公開した。

デベロッパーのsanti氏は10月23日、ブラウザゲーム『Crafting Loop』の新しいモード「スピードランモード」を公開した。本作はブラウザ上でプレイすることができる無料ゲームで、日本語表示にも対応している。
『Crafting Loop』は、『マインクラフト』のクラフト(アイテム作成)を素早くおこなうブラウザゲームである。ゲームを開始するとさっそくカウントダウンがスタート。9×9の作業台のグリッドに素材となるアイテムを並べ、制限時間内にお題となっているアイテムをクラフトできれば次のクラフトへと進み、時間切れになったらゲームオーバーとなる。プレイヤーはできるだけ多くのアイテムをクラフトすることを目指す。なお、与えられるアイテムやお題はランダム。現在の『マインクラフト』ではレシピ本からアイテムの配置を呼び出すこともできるが、本作では手動でアイテムを配置してクラフトしていた昔ながらの『マインクラフト』知識が試されるというわけだ。

本作のゲームモードは4つある。通常モードでは制限時間が5秒で、インベントリのおよそ半分ほどがアイテムで埋まった状態でのクラフトとなる。クラフトに成功すれば制限時間はリセットされる。「ピースフルモード」では制限時間がなく、与えられるアイテムもクラフトに必要な素材だけである。言わば、レシピを覚えるための練習モードだ。いっぽう「ハードコアモード」は制限時間がわずか3秒、インベントリのアイテムもギチギチに埋まった状態になっている。必要なアイテムを見つけ出すことすら至難の業だろう。そして今回新しく追加された「スピードランモード」は、制限時間の10秒以内にできるだけ多くクラフトすることを目指すモードで、クラフトに成功しても制限時間はリセットされない。
ちなみに本作にはまれにクラフトではないものがお題として登場する。たとえば、「村人ゾンビ」がお題として登場した場合には、インベントリに配置されている「村人」と「ゾンビ」を隣り合う位置に設置すれば良い。『マインクラフト』のゲームプレイのパロディのような小ネタも仕込まれているわけだ。
なお筆者が試したところ、本作はスマートフォンのブラウザ上でも動作自体は確認できた。ただし、クリックで持ち上げている最中のアイテムが表示されないなどの問題もあり、制限時間内にクラフトを成功させるのは極めて難しい。マウスでのプレイが想定されているとみられ、基本的にはPCでプレイすべきだろう。


本作は2025年8月に公開された。初公開された際には海外掲示板Reddit上で大きく話題となり、ゲームを紹介する投稿のUpvoteは本稿執筆時点で8500回を超えている。今回の新モード追加に際しては、海外メディアPC Gamerも取り上げるなど、ふたたび注目を集めているかたちだ。
本作を手がけたsanti氏は、アルゼンチンを拠点とする個人のゲーム開発者である。公式サイトでは昔ながらのアーケードゲームのようなブラウザゲームを複数公開している。現在はSteam向けにリリース予定の作品として、ターン制ストラテジーゲーム『Triste』と、高難度2Dアクションゲーム『Sawi, The VoidBuster』の2本を開発中だ。
『Crafting Loop』は、ブラウザゲームとして無料で公開中だ。




