“妹”育成シム『千年の少女』Steamで正式リリース。記憶を失った少女を徹底育成、勉強・冒険・恋愛を見守った先に待つ「50種類以上」のエンディング
韓国のゲーム開発会社V Sistersは11月26日、少女育成シミュレーション『千年の少女』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応している。
『千年の少女』は記憶喪失の少女を育てる、育成シミュレーションゲームである。本作の舞台は、王国同士の戦争が50年間も続く世界。主人公は難民救出作戦に参加した軍人として、燃え盛る瓦礫の中で10歳の少女を発見する。少女を見捨てる事ができなかった主人公は少女を救出。記憶喪失となった少女を自身の生き別れた妹として偽って、共に生活を歩むこととなる。プレイヤーは少女の兄として、10歳から19歳までの9年間、妹を立派に育て上げるのだ。
本作は兄として、妹の約1か月の行動スケジュールを管理し、成長を見守っていく育成シミュレーションゲームだ。妹のスケジュールは10日ごとに3分割されており、それぞれに習い事やアルバイト、冒険や遊びなどの予定を割り当てる事ができる。割り当てた予定をこなすと妹のステータスが変化。たとえば「文学」では道徳心や学力評価が上昇。「剣術修練」では、筋力が上昇する。妹の将来を見据えて、適切な予定を組み立てていくのだ。
ここで気を付けたいのは金銭のやりくりと疲労やストレスの管理だろう。「文学」や「剣術修練」といった習い事は受けるたびにお金がかかるようになっている。習い事を受けさせたいなら、アルバイトや冒険の予定を入れお金を稼ぐことが必要。しかし、習い事含め、アルバイトや冒険などの予定は妹の疲労度やストレスを上げることとなるのだ。定期的に休憩や遊びの時間を入れ疲労度やストレスを下げないと、最悪の場合死に至ることもあるという。お金はイベントや、ステータスを上昇させる衣装などを購入する際にも必要となる。金銭の具合と妹の体調を見ながら、スケジュール管理する必要があるわけだ。
また、本作は街の探索や冒険など3Dで表現されたフィールドで妹を自由に動かすパートが存在する。街ではさまざまなNPCとコミュニケーションが可能となっており、仲良くなることができる。また、冒険では、3Dのフィールドを自由に探索しつつ、アクションやちょっとしたパズルもこなしていく。プレイヤーは、家では兄としてスケジュール管理、外では妹として自由に操作することができるというわけだ。
妹はスケジュールが過ぎていくと次第に成長し、できる習い事や行動範囲、イベントも変化していく。中には仲良くなったNPCと恋愛関係を結ぶイベントも発生する。本作では、20人以上の魅力的なNPCたちと恋愛することが可能。妹のスケジュールだけではなく、交友関係もしっかりチェックしておく必要があるだろう。
そうして妹が19歳となるとエンディングへ突入。これまで妹がなにを頑張ったか、どういう関係を築いたのかで大人になった妹の職業や結婚相手が変化する。なおエンディングは50種類以上用意されている。
『千年の少女』は、昨年2023年の9月よりSteamにて、早期アクセス配信が開始。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約50件中86%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得。レビューでは、ゲームプレイを『プリンセスメーカー』などになぞらえつつ評価する声のほか、3Dグラフィックで表現された妹のかわいさに好評が集まっている。イベントの豊富さのほか、国内ユーザーからは翻訳品質についても評価を受けてきた。
そんな本作が11月26日、ついに正式リリースされる運びとなった。正式リリース時に配信されたアップデートでは、教育の進行度やイベントトリガーに連動したエンディングが楽しめるようになったほか、新たなストーリーコンテンツや隠しストーリーが追加。そのほか、バランス調整や最適化などもほどこされている。さらにボリュームアップしつつ、遊びやすくなったかたちだ。
『千年の少女』はPC(Steam)向けに配信中。なお12月3日まで、定価の10%オフとなる税込1980円で販売されている。また、現在本作の序盤を楽しめるデモ版が配信中。気になった人はまずこちらを遊んでみるのもよいだろう。