リアルフライトシム『Microsoft Flight Simulator 2024』、「想定超えの人気」でサーバー悲鳴。開発元トップが釈明動画を出しつつ対処に取り組む
マイクロソフトは11月19日、『Microsoft Flight Simulator 2024』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S。Game Pass加入者向けにも提供されている。本作はサーバー関連の問題による読み込み時間の問題などが相次いで報告されており、開発チームがさっそく声明を出すなど、対応に追われているようだ。
『Microsoft Flight Simulator 2024』は、フライトシム『Microsoft Flight Simulator』シリーズの最新作だ。本作は、マイクロソフトのクラウドサービスAzureやAzure AI、Bing Mapsと連携し、地球上の環境のリアルな3Dモデルがゲーム内に生成されることが特徴。ゲームプレイでは、単に飛行機を操縦するだけにとどまらず、VIP客のチャーター機や、商業飛行、捜索救難、空中からの消火活動、エアレース要素といった航空業界でのキャリアを楽しめる。さらには飛行機から降りて、自由に歩いて回ることも可能だ。
『Microsoft Flight Simulator 2024』は本日11月20日に全プラットフォームでリリースされた。しかし読み込み時間が長すぎるという報告や、ログイン待ちの待機時間が長く、プレイしようとしてもできないという声がSNS上で相次いでいる。Xboxのサポートページでも、本作のダウンロードおよびインストールについて問題が発生しているとのステータスが表示されている。Steamユーザーレビューでもそうした問題に直面したユーザーからの声が多数寄せられており、本稿執筆時点では約2100件中14%の好評率で「圧倒的に不評」の評価となってしまっている。
この問題については本作サポートも確認している模様。サポートによれば多くのユーザーが同時にゲームの初期設定フェーズに到達しているため、サーバーへのリクエストが大量に発生しているとのこと。現在も問題の解決に取り組んでいるようだ。
こうした事態に対して、本作公式はYouTubeに「Developer Launch Day Update」として動画を投稿。最新の更新情報と、各種問題に対処するための優先事項を共有している。本作のエグゼクティブ・プロデューサーであるJorg Neumann氏は、コミュニティの本作に対する期待を過小評価していたと分析。インフラを圧倒してしまったと述べている。
開発元であるAsobo StudioのCEOを務めるSebastian Wloch氏によれば、さまざまなミッションやキャリアモードにおいてサーバーがデータ要求をおこなうのだが、そのサーバーが過負荷になったことで遅延やエラーが発生したという。結果として長時間にわたるログイン待機時間や読み込み時間の問題が発生してしまったようだ。
SteamDBによればSteam版だけでもリリース後からさっそく2万人以上のプレイヤーが集まった『Microsoft Flight Simulator 2024』。そんな本作への高い期待がゆえか、サーバーの問題に直面してしまい、遊べないユーザーも多発している状況だ。なお情報については、今後ソーシャルメディアやWebサイト上で更新していくとのことで、状況を見守りたいところだ。
『Microsoft Flight Simulator 2024』はPC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに配信中。なおGame Passに対応し、コンソール、PC、クラウドでの利用が可能となっている。