マイクロソフトにて6000人以上がレイオフ。「過去最高の売上高・純利益」の直後に

マイクロソフトは現地時間5月13日、従業員の約3%にあたる人員削減をおこなうと明らかにした。対象は6000人以上にのぼるという。

マイクロソフトは現地時間5月13日、従業員の約3%にあたる人員削減をおこなうと明らかにした。対象は6000人以上にのぼるという。本稿執筆時点ではゲーム部門での影響は不明。

同社の広報担当者がCNBCに伝えるところによると、変化の激しい市場のなかで、必要となる組織改革を引き続き実施しているとのこと。管理職の層を減らすことも目的のひとつだという。

マイクロソフトは6月末時点で全世界に22万8000人の従業員を抱えており、レイオフは全世界で部門を問わず実施される見込み。このうちワシントン州・レドモンドの本社では1985人が削減され、1510人がオフィス勤務だったという。


なお人員削減は、業績とは無関係とのこと。マイクロソフトの2025年第1四半期(1月~3月)の売上高は前年同期比を13%上回る700億6600万ドル(約10兆3000億円)、純利益は前年同期比18%増の258億2400万ドル(約3兆8000億円)と、いずれも四半期として過去最高の好調ぶりを見せていた。特にクラウドとAI事業の伸びが背景にあったようだ。

マイクロソフトでは、かねてよりクラウドとAIを主体とする事業モデルへの変革が進められてきた。CEOであるSatya Nadella氏は過去に昨今の情勢をインターネットの登場以来のプラットフォームの移行期と捉えていることを明かしており、前世代のやり方を漫然と繰り返すだけではいけないといった考えを伝えていた。

そうした方針も、今回のレイオフに繋がったのだろう。なお同社では昨年1月にゲーム部門を中心とするレイオフがおこなわれ、約1900人の従業員を対象とする人員削減が実施されていた。一方で今回のレイオフは地域・部門を問わず実施されたとみられ、本稿執筆時点でゲーム部門への影響は不明。マイクロソフトでは業績は好調ながらも組織改革がおこなわれているとみられ、今後の動向も注視される。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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