殺伐和風メトロイドヴァニア『The Spirit of the Samurai』12月12日配信へ。こだわりストップモーションで描かれる侍の死闘と、ときどき子猫の癒し
パブリッシャーのKwaleeは10月10日、『The Spirit of the Samurai』を12月12日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Games ストア)/Atari VCS。Steamストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。
『The Spirit of the Samurai』は和風世界を舞台とする横スクロールアクションゲームだ。プレイヤーは侍のタケシなど3体のキャラクターを操作して、故郷の村を襲う妖怪の軍勢と戦う。
本作のゲームプレイはソウルライクとメトロイドヴァニア要素を盛り込んだものになるとのこと。操作可能なキャラとしては侍のタケシのほかに、精霊のコダマと猫のチサイが存在。ステージごとに使えるキャラが変わり、それぞれ異なるゲームプレイが楽しめるようだ。侍のタケシは刀や槍、弓や手裏剣といった武器が使用可能。パリィも使えるほか、モーションを自由に組み合わせてオリジナルのコンボを作ることができるという。いろいろな技を駆使して敵と戦っていくことになるようである。
精霊のコダマは体が小さく、主に地下世界の探索を担当するという。コダマは刀のほかに、光弾を放つなど魔法が使えるとのこと。刀と魔法を織り交ぜ、タケシとはまた違ったスタイルで戦えるようだ。3体目のキャラとなる猫のチサイは原則として戦う力をもたず、チサイを操作するステージはステルスが主体のゲームプレイとなるという。そんな3人の主人公たちの運命は固く結びついており、協力して鬼の居城を目指すことになるとのことだ。
そんな本作のキャラクターたちの動きは、ストップモーション・アニメーションを利用して描かれているという。ストップモーション・アニメーションとは、静止している物体を少しずつ動かして一コマごとに撮影し、連続して映すことで動いているようにみせる技法のことである。クレイアニメや人形アニメなどで使われることが多く、ゲームに使われるのは珍しい技法といえるだろう。トレイラー映像では主人公たちや妖怪が、独特の緩急のある動きをしているところが確認できる。こうした表現技法も本作の魅力となりそうだ。
本作を開発するDigital Mindはスペインに拠点を置くスタジオだ。もともとは3Dアニメーションスタジオとして設立され、20年以上にわたり映像作品などに携わってきたという。2018年ごろよりゲーム開発を手がけるようになり、子猫の冒険を描くモバイルゲーム『Kitty Quest』などを制作している。ストップモーション・アニメーションなどを盛り込んだ本作のグラフィックには、そうした同スタジオの経験が活かされているのだろう。
『The Spirit of the Samurai』はPC(Steam/Epic Games ストア)/Atari VCS向けに、12月12日に配信予定だ。Steamストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定。