人格憑依マルチエンドミステリー『ナカノ人格移植研究所』発表。倫理観皆無のマッドサイエンティストたちに代わる代わるとり憑いて、失踪事件を解き明かす

麺屋すぱいす 東京支店は10月1日、『ナカノ人格移植研究所』を発表。本作は失踪事件を調査するため倫理観のなさすぎるマッドサイエンティストたちに憑依していく、マルチエンド・ミステリーアドベンチャーだ。

インディーゲーム開発チームの麺屋すぱいす 東京支店は10月1日、『ナカノ人格移植研究所』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2026年発売予定。告知にあわせて、Steamのストアページも公開されている。

『ナカノ人格移植研究所』は、失踪事件を調査するため倫理観のなさすぎるマッドサイエンティストたちに憑依していく、マルチエンド・ミステリーアドベンチャーゲームだ。本作の舞台は、「ナカノ人格移植研究所」という船舶である。同船にはマッドサイエンティストたちが集まり、極秘の研究がおこなわれていた。しかしある日、研究員の一人である星平遥が忽然と姿を消す。船上で起こった失踪事件の容疑者は、6人の研究員たち。彼らには全員アリバイはあるものの、倫理観がなかった。

本作の主人公である間宮鴎は、「ナカノ人格移植研究所」に勤務する研究員だ。間宮鴎は失踪事件を調査するため、「人格移植」の技術を活用。各研究員に人格を移し替えて憑依することで、事件の核心へと迫っていく。誰に憑依するかでシナリオが変化する、マッドサイエンティストたちの集まる船での失踪事件が繰り広げられる。

容疑者が揃って倫理観を持ち合わせていない失踪事件は、周回プレイとマルチエンドによって描かれる。本作でプレイヤーは、人格移植によって憑依する対象を選んで事件の真相を追う。探索シーンでは研究所内を歩き回り、証拠や痕跡を見つけられる。また選んだ研究員によって、探索できる範囲やほかの研究員からの態度が変化。小柄な研究員なら狭い通路が通れたり、臆病な研究員には船内が恐ろしく見えたりなど、憑依した対象によって体験が異なるのだという。本作では事件発生からの3日間を、6人のマッドサイエンティストたちの視点から繰り返して、真実へと迫るのだ。憑依先や行動によって、エンディングが変化。プレイ時間は1周約15分で、総プレイ時間は5時間から6時間程度とされている。

本作は、ゲーム開発集団の麺屋すぱいす 東京支店が手がけている。過去作としては、2025年8月に『アイアイ喫茶店』をリリースした。記事執筆時点では、Steamのユーザーレビュー142件中96%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。同作では、なぜか何を注文しても合言葉になってしまう喫茶店を舞台に、選択肢によって多彩に変化するシナリオが短いプレイ時間の中にまとめられていた。売上は、9月30日時点で7000本を突破しているそうだ。

本作『ナカノ人格移植研究所』は、そんな麺屋すぱいす 東京支店による新作となるわけだ。プレスリリースによると、本作では「ループものの面白さを短時間に凝縮する」ことを目指して開発が進められているという。ループものの魅力である「知識が積み重なり真相に近づく快感」を、1周15分から20分程度の短いシナリオでサクサク遊べるように設計。マルチエンドや周回を前提としたゲームならではの分岐探索の面白さが味わえるそうだ。

ナカノ人格移植研究所』は、PC(Steam)向けに2026年発売予定。なお前作『アイアイ喫茶店』は10月7日までの期間20%オフのセールが実施されており、360円で購入できる。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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