『メギド72』サービス終了後にアップデートを配信。オフライン版移行に失敗した人への“最後の救済措置”

DeNAは3月19日、iOS/Android向けアプリ『メギド72』の任意アップデート版となるver2.0.1を配信した。このアップデートにより、オフライン版としてのプレイに必要だったゲームデータの一括ダウンロードを完了していないプレイヤーは、3月27日までの期間限定でデータのダウンロードが可能となっている。
『メギド72』はメディア・ビジョンが開発、DeNAが運営・配信を行っていたRPGである。2017年12月7日のサービス開始から、重厚なストーリー、戦略的バトルシステム、グラフィック、BGM、「トンチキ」と呼ばれる珍妙なゲーム外施策などで愛され続け、2025年3月9日に惜しまれながらもオンライン版のサービスを終了した作品だ(関連記事)。

本作は3月9日をもってオンライン版としてのサービス運営を終了。3月10日に配信されたver2.0.0アップデートにより、通信をせずともプレイ可能なオフライン版へと移行された。そのため、本来であればこれ以上のアップデートなど来るはずのないものであった。今回のver2.0.1は内容面のアップデートではなく、オフライン版でのプレイに必要なゲームデータの一括ダウンロードを完了していない一部のプレイヤーへ向けた救済措置である。
ver2.0.1へのアップデートが必要なのは、オンライン版からオフライン版へデータを引き継いでおり、かつダウンロードしてあるゲームデータに不足があるプレイヤーである。オフライン版への移行には、10日に配信されたアプリアップデートの他にも、オンライン版のサービスが継続している間にゲームデータの一括ダウンロードをしておく必要があった。
この一括ダウンロードは3月1日15時より行うことができたが、後に一部のイベントでデータの追加ダウンロードが発生する不具合が発覚。そのため、データの一括ダウンロードを行っていたとしても、不具合が修正された3月4日17時以降にあらためて一括ダウンロードを行う必要が生じていた。そのため、一部のプレイヤーは一括ダウンロードをしたつもりができていなかったという事態に陥ったのだろう。

この状況を受け『メギド72』公式アカウントは3月12日、期間限定でデータの一括ダウンロードが可能となるアプリの公開を検討していると発表。それから一週間後の19日に一括ダウンロード可能なアップデートに至ったというわけだ。ダウンロードの期限は3月19日13時から3月27日23時59分までとなっている。正真正銘これが最後の一括ダウンロードのチャンスとなるだろう。
ちなみに『メギド72』がオフライン版に移行してから、SNS上では多くのプレイレポートやファンアートが投稿されており、サービス終了後とは思えないほどの賑わいを見せている。こうした活気もゆくゆくは『メギド72』に連なる新たな作品への布石となる可能性がある。「勝算」を見出すのはさすがに気が早いというものだが、最後の最後までプレイヤーたちを楽しませることに徹したスタッフたちの今後の活躍にも注目したい。