
魔女断罪ミステリー『魔法少女ノ魔女裁判』売上10万本達成。Steamレビュー「圧倒的に好評」の話題作がさっそく大台突破
Re,AERのクリエイティブブランドであるAcaciaは9月1日、『魔法少女ノ魔女裁判』が販売本数10万本を達成したと報告した。

Re,AERのクリエイティブブランドであるAcaciaは9月1日、『魔法少女ノ魔女裁判』が販売本数10万本を達成したと報告した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)で、Nintendo Switch向けにも2026年春に発売予定。
『魔法少女ノ魔女裁判』は推理アドベンチャーゲームだ。中学でいじめにあった主人公のエマは、高校からやり直そうと決意した入学の日の朝、絶海の孤島に存在する牢屋敷で目を覚ます。エマや彼女と同じように牢屋敷に集められた少女たちは、ゴクチョーと名乗るフクロウによって、この世界に害をなす「魔女」の可能性があると告げられる。13人の“魔女候補”の少女たちがともに囚人としての共同生活を送るなか、ある日殺人事件が発生。魔女を見つけて処刑する残酷なゲーム「魔女裁判」に臨むことになる。


本作のゲームプレイは、ADVパートと魔女裁判パートの2つから構成されている。ADVパートでは魔女候補の少女たちとの交流を通して、それぞれがもつ魔法や秘められたトラウマに迫っていく。そして殺人事件を契機に展開される魔女裁判パートでは、集めた事件の手がかりや少女たちの魔法に関する情報をもとに議論を展開。矛盾を指摘し、処刑すべき「魔女」をあぶり出す。
そんな本作について、Acaciaはこのたび販売本数10万本に到達したことを発表。発売から約1か月半でのスピード達成となった。本作は7月18日の発売直後から高い評価を得ることとなり、本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューでは、約5100件中96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。発売から約1週間後となる8月26日には、国内におけるSteamの売上ランキングで1位を獲得したことも報告されていた。
共同生活において発生した殺人事件の手がかりを集め、裁判を通して犯人の処刑をおこなうという舞台設定およびゲームサイクルを、スパイク・チュンソフトが手がける推理アドベンチャーゲーム『ダンガンロンパ』シリーズになぞらえる声も多く聞かれる。一方で、登場人物たちがもつ魔法が絡んだ複雑なトリックは本作の持ち味と言えるだろう。またイラストレーターの梅まろ氏が担当するキャラクターデザインや豪華声優陣の演技も、キャラクターの魅力を高めている。

本作はシナリオ制作会社Re,AER(レ・アエル)が今年発足したクリエイティブブランドAcacia(アカシア)のデビュー作。昨年実施されたクラウドファンディングで、本作は約6700万円の支援を得ることに成功。大きな注目とともにリリースされ、期待を超えるヒットを叩き出したかたちだ。発売後は東京タワーとのコラボイベントなど、幅広く展開されている。
ところで、本作Nintendo Switch版の発売が2026年春に控えているほか、現在同ブランドが手がける新作『魔法少女ノ因習村』やタイトル未発表のノベルRPGの制作が進んでいるようだ。本作のヒットを次作以降へと繋げていけるか注目したい。
『魔法少女ノ魔女裁判』はPC(Steam)向けに配信中。Nintendo Switch向けには2026年春発売予定だ。
