『Magical Stone』Steam Greenlightより消滅。関係者は同作について相次いで声明を発表【UPDATE】

『ぷよぷよ』のe-Sports化をうたう基本無料対戦パズルゲーム『Magical Stone(マジカルストーン)』が、Steam Greenlightの投票ページより消滅した。関係者である複数の『ぷよぷよ』有名プレイヤーも次々に『Magical Stone』についての声明をウェブ上で発表するなど、発表から事態はさらなる動きを見せている。

【UPDATE 2016/4/5 14:10】「SFG」所属のkamestry選手が4月5日、自身のTwitterにて『Magical Stone』についてのコメントを発表。れそ氏が行っていたRMT事業については認識しておらず、“私なりのぷよぷよへの償いは、ぷよぷよの楽しさや、観る楽しさを配信してぷよファンを増やしていくことだと思いました。皆様のお許しを頂けるのであれば、時機にぷよ活動を再開し配信していきたいと思います”と発言し、しばらくの活動休止と取れる宣言を行っている。

kamestry選手の声明をもって、「SFG」所属選手は6名全員が事態へのコメントを行ったこととなり、チーム6名中4名が活動休止を宣言している。

 


 

 

『ぷよぷよ』のe-Sports化をうたう基本無料対戦パズルゲーム『Magical Stone(マジカルストーン)』が、Steam Greenlightの投票ページより消滅した。関係者である複数の『ぷよぷよ』有名プレイヤーも次々に『Magical Stone』についての声明をウェブ上で発表するなど、発表から事態はさらなる動きを見せている。

Steam Greenlight上の『Magical Stone』が消滅していることが確認されたのは、4月4日17時ごろ。Greenlight上での申請を開発者が自発的に取り下げたのか、通報による管理者削除なのかは不明。

なおSteam Greenlightからの削除にくわえ、YouTube上の『Magical Stone』公式チャンネルにて「紹介PV」と同時に3月27日公開された「大会PV」も非公開となっている。予定されていた世界大会の開催や、オープンベータテストの継続について、今後の方針発表が待たれる。

 

「SFG」チームメンバーが騒動へコメント

れそ氏はTwitter上などでRMT疑惑を肯定、『Magical Stone』の開発運営費用としてRMT行為で得た資金を使っていることは、多くのゲームファンの反発を招いていた。後にれそ氏はTwitter上でRMTからの脱却を発表、まず『ドラゴンクエストX』での業務を廃止すると発表している。

このことについて『ぷよぷよ通』プロチームである「Samurai Frontier Gaming」の所属選手たちは、4月4日になってから相次いで『Magical Stone』に関する声明を発表している。

ALF選手は、自身のTwitterにて『Magical Stone』への関わりとRMTについてをツイート。ALF選手がデバッグ要員として誘ったプレイヤー陣はRMTには全く関与していないということを明言し、自身については近日中に新たな報告をするとの発言を行っている。

momoken選手は“れそ氏の掲げる夢に賛同し、MagicalStoneのプロジェクトに協力をしていたのですが、その夢の大きさ、実現の難しさのあまり、「MagicalStoneを良いゲームにする」という点以外について、盲目になってしまい思考を放棄していました”とブログにて謝罪した。“MagicalStoneの開発、運営、プレイヤー等、あらゆる面において身を引きます”“期間は未定ですが、ぷよぷよシリーズの活動も同時に休止致します”とも宣言。また、れそ氏がRMTを行っていると明言した『ドラゴンクエストX』について、RMTとは全く無関係にプレイを楽しんでいたものの、今回のトラブルに関連し、アカウントを全削除してプレイを辞めたと発言している。

くまちょむ選手自身のTwitterにて以下のツイートで謝罪を表明。

selva選手は、れそ氏がRMTを行っていることについて知っており、よくないことであると認識しながらも“自分自身もその夢に共感し、「ぷよぷよのeSports化」を一つの目的としておりました。その目的達成にばかり目が行き、手段について冷静に判断できていなかったのが、騒動を起こした原因だと考えております”とブログに書いた上で謝罪を表明。“今後も形を変えて、夢の達成に向けて協力していきたい”とし、『ぷよぷよ』での活動休止を発表している。

ようかん選手もまた、『ぷよぷよ』に関する全ての活動を無期休止、『Magical Stone』への関与もやめるとブログで表明している。“ぷよ対戦は大好きだし強くもなりたいのでオフラインで細々と続けたり後進育成に励みたいと思います”と今後の活動予定を述べている。

このように、現時点で「Samurai Frontier Gaming」のメンバー6名中5名が『Magical Stone』についての表明を行っており、さらにその中の3名が『ぷよぷよ』での活動も休止すると発表している。今後発表内容が覆されないとは限らないが、複数選手の活動休止により、プロチーム活動の行方が懸念される。

「ぷよぷよ統一王座戦」の後、4月3日に行われる予定であった「統一王座戦外伝」についても延期が発表されており、『ぷよぷよ』コミュニティへの影響も測り知れないものとなっている。

Sawako Yamaguchi
Sawako Yamaguchi

雑食性のライトゲーマー。幼少の頃からテレビゲームに親しむが、プレイの腕前は下の下。一時期国内外のTRPGに親しんでいたこともあり、あらゆるゲームは人を楽しませるだけでなく、そのものが出発点となって人と人を結びつけ、新しい物語を作る力を持っていると信じている。2012年から始めた『League of Legends』について、個人ブログやTwitterにて日本語で情報発信を続けている。

記事本文: 174