『マジック:ザ・ギャザリング』“次の次の新弾”のカード誤封入発生に、開発元が異例の「レアカードまとめてお披露目」。いっそのこと見せちゃう
発売前セットのカードの誤封入を受け、異例の対応が取られた。

ゲーム会社のウィザーズ・オブ・ザ・コーストは1月22日、トレーディングカードゲーム『マジック:ザ・ギャザリング』について、3月6日発売予定の新セット『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』のレアおよび神話レアの全カードを公開した。現在プレリリース期間中であるセット『ローウィンの昏明』のパックに誤封入されていたことを受け、異例の対応が取られた。
『マジック:ザ・ギャザリング』は1993年にアメリカで初めて発売された、世界初のトレーディングカードゲームだ。プレイヤーは多元宇宙を渡り歩く「プレインズウォーカー」となり、呪文を唱えて相手のライフを0にすることなどを目指す。「土地」から呪文を唱えるためのマナを出すシステムや、相手の行動などに対応して後出しで唱えられる「インスタント呪文」などが生み出す戦略性の高さが特徴。デジタル版の『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』も基本プレイ無料で配信中だ。

本作においては、新セット『ローウィンの昏明』が1月23日に正式リリース予定。なお『マジック:ザ・ギャザリング』では、発売日に先駆けてカードを入手し遊ぶことができる「プレリリース」イベントが一週間程度開催されるのが通例だ。同セットでは1月16日より各公認店舗にて開催されており、デジタル版『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』でもすでに同セットで遊ぶことができる。

ところで、『ローウィンの昏明』のプレリリースイベントで使用される「プレリリース・パック」の中に、異なるセットのカードが誤って封入されてしまっているという報告が相次いだ。報告によれば、『ローウィンの昏明』のフォイル仕様のカードが封入されるべき枠に、人気アメコミシリーズ「ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ」とのコラボセットである『マジック:ザ・ギャザリング | ミュータント タートルズ』のレアおよび神話レアのカードが混ざっている可能性があるという。その後公式から声明が出され、同セットのカードの封入は意図的なものではないことが明言。各取り扱い店舗にて交換の対応が推奨され、在庫がない場合には誤封入されたカードをイベントで使用できるとする措置が取られていた。
そしてウィザーズ・オブ・ザ・コーストはこのたび公式サイトにて新たな声明を発表。出回っている可能性のあるレアおよび神話レアの全カードを公開することを伝えた。本稿執筆時点で、基本土地カードやトークンカードなどを除くと、計85枚のカードが公式カードギャラリーにて掲載されている。同セットで発売されるレアおよび神話レアのカードはこれですべてとなるようだ。同セットのプレビュー期間はまだ先であり、かつ『ローウィンの昏明』の正式な発売日さえ迎えていない中でカードが先行公開されるという、異例の対応となった。
なお今回の封入ミスは、発売セット数の増大が招いた結果であるとの指摘も多く上がっている。というのも、『マジック:ザ・ギャザリング』では発売セット数が年々増加している。かつては1年間に4セットであったスタンダード向けセットも、過去2年は6つに増加。そして2026年は実に7つのセットが発売されることが発表済みだ。これらに加えて本流以外のセットも発売されることを踏まえると、製品発売のスパンは極めて短くなっているといえる。誤訳やテキストミスなどの多発もコミュニティでは近年問題視されており、過密な発売スケジュールがこれらの原因の一つと見られているわけだ。

とはいえ、本作は他IPとのコラボセットであるユニバースビヨンドのリリースを通じて堅実に人気を伸ばしている。たとえば昨年6月に発売された『マジック:ザ・ギャザリング——FINAL FANTASY』は、2023年の『指輪物語:中つ国の伝承』を超える大ヒットを記録し、1日で2億ドル(約300億円)もの売上を達成したと報告されていた(関連記事)。昨年からはユニバースビヨンド製品がスタンダードフォーマットでも使用可能なセットとして設計されていることも功を奏しているのかもしれない。新規層を取り込む積極的な施策によりさらなる人気の高まりも見られる中では、製品品質の向上も求められている。
『マジック:ザ・ギャザリング』の最新セット『ローウィンの昏明』は1月23日発売予定。デジタル版の『マジック:ザ・ギャザリング アリーナ』はPC(Steam/Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。
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