乙女恋愛・本格バトルゲーム『恋と深空』は、中国で爆裂に売り上げているとの調査報告。中国だけで売上の約80%なのに、グローバルでも売上上位

本格アクションバトルを楽しめる乙女ゲーム『恋と深空(Love and Deepspace)』が、中国にて猛烈な売上を記録し続けているようだ。8月のグローバル売上のうち、約80%が中国での売上だったという。

本格アクションバトルを楽しめる乙女ゲーム『恋と深空(Love and Deepspace)』が、中国にて猛烈な売上を記録し続けているようだ。調査会社の報告によると、今年8月は全世界累計での収益が4810万ドル(約70億円)だったところ、約80%が中国での売上だったという。

『恋と深空』は、近未来ファンタジー3D恋愛シミュレーションゲームと標榜されている基本プレイ無料ゲームだ。開発を手がけるのは中国に拠点を置くPapergames。対応プラットフォームはiOS/Androidで、今年1月にリリースされた。


本作の舞台となるのは2034年の地球。宇宙の彼方からメッセージを受信し大きな発展を遂げた世界には、「ワンダラー」という異形の怪物が地球上に襲来し人々を脅かしていた。プレイヤーはワンダラーを狩る職業「深空ハンター」として、男性キャラクターとパートナーを組み、心を通わせながらワンダラーと戦っていく。

今回、アプリ市場調査会社Sensor Towerによる、8月のアプリゲームの月間収益ランキングが公開。このなかでは『恋と深空』の売上が全世界および地域別のランキングともに、『AFK:ジャーニー』に次ぐ第2位を記録していたことが注目されている。


Sensor Towerによると『恋と深空』の売上は全世界累計では4810万ドル(約70億円)を記録。そして地域別では中国で3850万ドル(約56億円)となっている。つまり世界的に大きな売上を記録しただけでなく、売上の約80%を中国が占めているようだ。

なお過去のSensor Towerの月間収益ランキングでも同様の傾向はみられ、『恋と深空』はリリース後3000万~4000万ドルの月間収益を維持してきたようだ。いずれも収益の多くを中国での売上が占めており、特に中国国内で絶大な人気を誇っていることがうかがえる。

本作は美男子と交流する、いわゆる“乙女ゲーム”であり、一人称視点にて男性キャラと交流が描かれる。さまざまなタイプの男性キャラと、高精細な3Dグラフィックにて臨場感ある交流が展開されるところが、ユーザーレビューなどで高い評価を受けている。触れ合ったり、ときには髭剃りをしてあげたりと、フェティッシュあるいはセクシャルな演出も、評価に繋がっているようだ。


一方、基本となるゲームプレイは3Dアクションゲームとして展開される。ジャスト回避などのアクション要素のほか、片手剣や拳銃など特徴の異なる複数種類の武器が存在。基本プレイ無料の乙女ゲームでやたらと本格的なアクションバトルが繰り広げられる点から、配信開始時に国内ユーザーから注目が集まっていた(関連記事)。

また本作では装備品の付け替えでビルドを組む要素もあるほか、アクションのオート操作など機能面も充実している。幅広いプレイヤーが楽しめ、また美男子との交流要素も高品質、といったところから高い人気を獲得しているのだろう。特にアジア圏のユーザーに狙いを置いているとみられるキャラクターデザインも、中国国内での人気に繋がっているとみられる。

ちなみに本作は、基本プレイ無料の恋愛シム『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』から世界観を継承する作品だ。同作は2017年12月に中国向けに配信され、日本向けには2019年7月に配信開始。全世界で1億ダウンロードを突破する人気作となっている。同作でのファン層の厚さも、『恋と深空』の人気に結びついたのだろう。

主に中国での絶大な人気から、Sensor Towerの調べによるゲームアプリの売上ランキングにて上位の常連タイトルとなっている『恋と深空』。国内向けにも吹替付きでローカライズされており、今後の新展開も注目される。

恋と深空』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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