Riot Gamesが『League of Legends』北米サーバーの移設を発表、日本地域でのレイテンシーは上昇する見込み
『League of Legends』を開発運営するRiot Gamesは、北米ゲームサーバーを西海岸に位置するオレゴン州ポートランドから、北米中央部に位置するイリノイ州シカゴへと移設する予定が近いことを発表した。
『League of Legends』の北米サービスは、ゲームサーバーが西海岸に位置するため、東海岸のプレイヤーの多くから、長い間レイテンシーの大きさやサーバーへの接続不良についての不満が訴えられてきた。
こういった接続問題に対するプレイヤーの不満を軽減するため、昨年Riot GamesはNA Server Roadmapを発表。フェーズ1としてインフラのアップデートによる安定性の改善、フェーズ2としてISPと連携したネットワークの最適化、そしてフェーズ3として北米ゲームサーバーの移設という計画が盛り込まれたものだ。
今回の北米ゲームサーバー移設は、接続改善ロードマップのフェーズ3となる。
Riot Ahab氏はサーバー移設についての告知の中で「サーバーの移設先としてシカゴを選んだ理由は、北米の中央部であるという地理的理由もあるが、北米諸地域へのネットワーク接続が良いということも理由だ」と述べている。また、以前からたびたび出ている「北米サーバーの東西2つへの分割」については、「現在の北米のコミュニティを維持することは労力を払う価値のあることと考えているので、サーバーを分けることはしない」と答えている。
日本はレイテンシーが高くなる見込み
告知によると、シカゴへのゲームサーバー移設により、北米サーバーでプレイした時のレイテンシーは地域ごとに変わることとなる。レイテンシーが最大45ms上昇する見込みの地域は、北米太平洋沿岸北西部、ハワイ、太平洋諸島、日本。レイテンシーが最大30ms上昇する見込みの地域は、北米西海岸地域。移設によりレイテンシーの変動が見込まれない地域は、アメリカ中央東部州、カナダのサスカチュワン州。レイテンシーが最大50ms減少する、中程度~大きなレイテンシー減少が見込まれる地域は、北米の東半分とされている。
現在までに行ってきた、ISPとの連携によるネットワークの最適化等は、サーバー移設後も続けられる。このサーバー移設により、北米地域のほとんどのプレイヤーが80ms以下のレイテンシーでプレイできるようになるのが目標とのことである。
なお、サーバー移設は現在の2015シーズンが終了する前に行われる見込みが高いともコメントされている。詳細については今後告知されるとのことだ。