単語塗りつぶしパズル『LOK Digital』、“架空の単語”を塗りつぶす快感に皆夢中。大量の単語を紡ぎ、謎の生き物とともにタイルを染める
パブリッシャーはDraknek and Friendsは12月12日、パズルゲーム『LOK Digital』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)。本作は日本語表示に対応している。本作は架空の単語をテーマとしたパズルゲームとして、パズルの難易度やクオリティが高いとして好評を博しているようだ。
『LOK Digital』は2022年に発売されたパズルブック「LOK」のデジタル版だ。本作に登場するのは、よくわからない世界の真ん中で生まれた真っ黒な生き物、Lok。プレイヤーはこの世に生まれたばかりのLokの文明の進歩を導くため、いくつものパズルを解いていく。
本作のパズルはアルファベットの書かれた白いタイルで構成されており、Lokとともにすべてを黒く塗りつぶしたらクリアとなる。パズルはいくつかの架空の単語を縦か横どちらかで見つけると、その単語のタイルを塗りつぶすことができる。加えて、単語に応じ、追加で塗りつぶしができる。ゲーム内にて、最初に教わる単語は「LOK」。パズル内にある「L・O・K」の文字列を単語の順に塗りつぶすと、好きな白いタイル1つを黒く塗れる。単語を見つけ、その単語の効果も使い、タイルをすべて黒く塗りつぶしたらクリアとなるわけだ。
本作に登場する架空の単語は「LOK」以外にも、2つのとなりあうタイルを塗りつぶすことができる「TLAK」をはじめ、さまざまな単語が登場する。単語によって塗りつぶしの効果も変わってくるため、パズル上ではどの単語を先に塗りつぶすかも重要となる。また、同じアルファベットを使う単語も発生するため、攻略には選ぶ単語と、選んだ順番、そして単語の効果でどこを塗りつぶすのかを考えるのが重要となる。パズルを進めると、使える架空の単語が増えていく。ゲームの後半には、大量の単語を使いこなすような難解なパズルを攻略していくのだ。
本作を手がけたLetibus Designは、スロヴェニアのBlaž Urban Gracar氏によって立ち上げられたパズルとボード/カードゲームを中心に手がけるデベロッパーだ。2022年に発売されたパズルブック版「LOK」をはじめ、カードゲーム「ALL IS BOMB」や、パズルブック「Abdec」を販売している。またBlaž Urban Gracar氏は、ゲーム開発者だけでなく、音楽家、詩人、漫画家、アニメ作家などさまざまなクリエイター業を兼業。本作のサウンドトラックも同氏によって手がけられている。
そしてこの度、同社が手がける初のデジタルゲームとして、『LOK Digital』がSteamでリリースされた。パブリッシャーとなったのは、『Sokobond』や『Bonfire Peaks』などさまざまなパズルゲームのパブリッシングを行ってきたDraknek & Friends。今まで手で触るパズルを手がけてきたLetibus Designが、デジタルパズルの名門と組み、本作の発売に至ったかたちだ。
本作はSteamにて12月12日にリリース。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、84件中98%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。レビューでは、さまざまなアルファベットが並ぶ難解なパズルを、単語を駆使してクリアする快感が心地いいと好評を博している。パズルを進めるたびに新たな単語が増えていき、常に新鮮な気持ちでパズルを解くことができるという声も多い。
またゲームブック版と比較したレビューも散見される。実際に本を黒く塗りつぶすパズルブック版では、正誤判定はプレイヤー自身がおこなわなければならなかった。それと比較して、デジタルになったことで正誤判定がしやすく、ゲームがわかりやすくなったとするものだ。また自分なりのルール解釈で先に進むことも可能なゲームブック版とのプレイ体験の違いに触れつつ、ゲームブック版と正誤が厳密な本作では異なった楽しみ方ができるとして、ゲームブック版のユーザーにも好評の模様。そのほか、効果音や操作性、サウンドトラックなども好評。パズルそのもののシステムが面白いだけでなく、デジタルパズルならではの部分も評価されているかたちだ。
『LOK Digital』は、PC(Steam/itch.io)向けに配信中。両プラットフォームでは現在、リリースを記念したセールがおこなわれている