「Live2D Cubism」のUnreal Engine向け開発キット、alpha版からbeta版にパワーアップ。新機能いろいろ、パフォーマンスも強化

株式会社Live2Dは5月29日、「Live2D Cubism」の「Cubism 5 SDK for Unreal Engine R1 beta 1」をリリースした。

株式会社Live2Dは5月29日、同社が手がけるソフトウェア「Live2D Cubism」において、「Cubism 5 SDK for Unreal Engine R1 beta 1」をリリースした。「Live2D Cubism」のUnreal Engine向けソフトウェア開発キットが、alpha版からbeta版へと進化してリリースされたかたちである。

Live2D Cubismは2Dアニメーション制作ソフトだ。リアルタイム表現を強みとしており、VTuberモデルのほか、家庭用ゲームやスマートフォンアプリ、アニメーション映像作品など、2D表現に際して幅広く利用されている。

「Cubism SDK for Unreal Engine」は、Unreal Engine が標準で備える機能を用いて構成された開発キットである。従来の Unreal Engine での開発に慣れた開発者にも違和感なく使える設計が持ち味であるほか、すでに別のプラットフォームで Live2D を使用している場合でも、従来のLive2D 制作ワークフローを変更せずにUnreal Engine上で開発を進められる点も特徴だ。

Beta版は2024年9月にリリースされたalpha版から機能が強化され、モデルをレンダーターゲット上に描画する機能や、読み込み用データの再インポート機能、読み込んだモーションの整合性を確認する機能などが追加されたほか、描画処理の最適化によってパフォーマンスも向上している。これにより、Unreal EngineでのLive2Dを使用した開発がさらに安定化・拡充され、より幅広い表現が可能となるようだ。また、Unreal Engine側のバージョンは5.3~5.5に対応している。

これまでLive2Dを利用したゲーム制作は、2D表現に強いエンジンであるUnityが用いられる場合が多かった。3Dゲーム制作を強みとするUnreal Engineへの対応でどのようなゲームが生まれてくるのか、今後登場する作品たちを楽しみにしたいところだ。

「Live2D Cubism」PRO版は単月プラン2280円から利用可能。フリー版および42日間のトライアルも用意されている。

Aki Nogishi
Aki Nogishi

ポストアポカリプスとドット絵に心惹かれます。AUTOMATONではFF14をメインに担当します。

記事本文: 336