『リトルナイトメア1・2』開発元、“公式Discord内で『リトルナイトメア3』の批判はやめて”と呼びかけ。開発には無関係だけど、リスペクトはしている
Tarsier Studiosは公式Discordサーバー上で、同スタジオが開発に関わっていない『リトルナイトメア3』について、ネガティブな議論を制限していることを報告している。

Tarsier Studiosは公式Discordサーバー上でユーザーに向けて、投稿内容に関する呼びかけをおこなった。この中では、同サーバー上で『リトルナイトメア3』に関するネガティブな議論を制限していることも報告。『リトルナイトメア3』にTarsier Studiosは携わっていないため、フィードバックは同作の公式に向けておこなうように伝えている。
『リトルナイトメア3』は、アクションアドベンチャーゲーム『Little Nightmares(リトルナイトメア)』シリーズの最新作だ。シングルプレイのほか、新たにオンライン2人協力プレイにも対応している。なお『リトルナイトメア』および『リトルナイトメア2』はTarsier Studiosが手がけていたが、『リトルナイトメア3』ではSupermassive Gamesが開発を担当。バンダイナムコエンターテインメントより10月10日に発売された。

シリーズ過去作は高い評価を受けてきた一方で、『リトルナイトメア3』の評価は芳しくない。Steamユーザーレビューには本稿執筆時点で約5000件が寄せられ、好評率は47%にとどまる「賛否両論」ステータス。現時点の本作はバグが多く不安定な状態となっているほか、ナンバリングタイトルとしてはボリュームも少ない。アートスタイルなど過去作品から継承された持ち味はあるものの、ストーリーや演出面にも不満が寄せられている状況だ。
そんな本作についてのネガティブな意見が、第1作および第2作を手がけたTarsier Studiosの公式Discodeサーバー上にも寄せられているという。今回同スタジオは声明を投じ、ユーザーに対して投稿内容に関する呼びかけをおこなった。このなかでは『リトルナイトメア3』に関するネガティブな議論を、同サーバー上では厳しく制限していることを報告した。
Tarsier Studiosによれば、Supermassive Gamesもバンダイナムコエンターテインメントも同じ業界の仲間であり、同じプロジェクトに携わっているわけではないものの、深くリスペクトしていると説明。また両社に限らず、ほかの開発元やパブリッシャーに対しては常にポジティブで建設的であることを方針にしているそうだ。

また、もしTarsier Studiosの作品であれば建設的な批判を歓迎しているものの、同スタジオが携わってはいない『リトルナイトメア3』および『リトルナイトメア Enhanced Edition』について議論することは、同スタジオのサーバーは適切な場ではないと言及。フィードバックを受けてもTarsier Studiosができることはなく、両作についての意見や提案はバンダイナムコエンターテインメントの公式サーバーなどに寄せてほしいと案内した。
発売後、多くの批判が寄せられている『リトルナイトメア3』。開発に関わっていないTarsier Studiosのコミュニティにも批判やネガティブな反応が集まり、対処せざるを得ない事態となっているようだ。同スタジオはSupermassive Gamesとバンダイナムコエンターテインメントへのリスペクトを伝えており、取り締まりの裏には、同スタジオのコミュニティ内で批判や攻撃的な議論が増長することを避ける狙いもあるのだろう。
なおTarsier Studiosは、新作としてホラーアドベンチャーゲーム『REANIMAL』を開発中。同作ではシングルプレイのほか、ローカル・オンラインの協力プレイに対応。アートスタイルなどには同スタジオの持ち味が引き続き発揮されつつも、新たな世界観での新作となる。Steamではデモ版が配信中であり、公式Discordサーバーでも同作のフィードバックについてはバグ報告を含めて歓迎しているとのことだ。
『REANIMAL(リアニマル)』はPC(Steam)/PS5/Nintendo Switch 2/Xbox Series X|S向けに近日リリース予定。現在開催中のSteam Nextフェスにて本作のデモ版も配信中だ。