精霊ふれあいライフシム『Kindred Vale』発表。アルプス地方の風光明媚な町でスローライフ、精霊や人間と絆を築き大自然を探検

 

デベロッパーのstillalive studiosは6月27日、『Kindred Vale』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年上半期に早期アクセス配信を開始予定。

『Kindred Vale』は田舎町でスローライフを送るライフシミュレーションゲームだ。舞台となるのはオーストリア、アルプス山脈の近くの町Kindred Vale。その町では長いあいだ人間と精霊が共存していたが、いつしか両者はすれ違い、人間は精霊を見ることができなくなっていた。そんななか、プレイヤーは精霊を見ることができる唯一の人間として、人間と精霊の絆を取り戻していくことになる。


本作にはさまざまな精霊が存在。角や羽が生えているウサギWolpertingerや、よい子にはご褒美を、悪い子には罰をあたえる女神Perchten、ネコの頭をもつ蛇Tatzelwurmなど、オーストリア・アルプス地方の実際の民間伝承を基にした存在が登場するという。プレイヤーはそうした精霊たちと関わり、人間への信頼を取り戻していくことになるとのこと。

精霊と友人になれれば、主人公は特別なアビリティを使えるようになるという。空を飛んだり湖に潜ったりできるようになり、探検できる場所が増えていくそうだ。そうしてアルプスの森や山、草原や湖など自然のなかを探索し、美しい景色を楽しみながら土地の秘密を解き明かしていくことになるという。


町には人間のキャラクターたちも存在し、プレイヤーは彼らと交流をもつことも可能。キャラクターたちにはそれぞれストーリーが用意され、友情を築いたりロマンスしたりできるそうだ。仲良くなるにつれて、キャラたちの好みや嫌いなもの、意外な一面などがわかっていくという。誰と親しくなるかはプレイヤーの選択に任せられているとのことだ。

また、舞台となる町Kindred Valeにはある秘密が存在。大昔にとある出来事が起きたことによって人間と精霊の関係に亀裂が入ったというが、多くの人はその出来事について知らず、知っている人もあえて話そうとはしないという。プレイヤーは人間と精霊双方と関わりながら、過去の事件の秘密や主人公の過去などを解き明かしていくことになるそうだ。

そのほか、採取した食材や釣った魚を料理したり、家具をクラフトして家を飾ったりといったスローライフ要素が存在。町の歴史にまつわる品を集めて博物館に展示するといった要素も用意されるそうだ。自分のペースでゆったりと遊べる作品になるとのことである。


そんな本作は早期アクセスとして配信される予定。早期アクセス期間は一年ほどを予定しているという。早期アクセス開始時点で釣りや探検などゲームプレイの基本的な部分は用意され、ストーリーやロマンスなども用意されるという。正式リリース時には価格を上昇させる予定もあるそうだ。

また開発元はKickstarterにて、今年9月に本作のクラウドファンディングキャンペーンを開始する予定だという。キャンペーンの達成状況で、正式リリース時に実装されるコンテンツも変わってくるそうだ。マルチプレイモードや追加エリアなど、複数のストレッチゴールが設定されるそうなので、興味のある方はチェックしておくとよいだろう。

本作を手がけるstillalive studiosはオーストリア・インスブルックに拠点を置くスタジオだ。過去にはガーデニングゲーム『Garden Life: A Cozy Simulator』やバスドライブシム『Bus Simulator 21 Next Stop』などを制作。実際にオーストリアに拠点を置く同スタジオより、同国を舞台とする本作が打ち出されるかたちとなる。

『Kindred Vale』はPC(Steam)向けに、2025年上半期に早期アクセス配信開始予定だ。