注目の超リアルライフシム『inZOI』の必要動作環境が公開、かなり高いスペックが要求される。最小設定でもRTX 2060、最高設定ではRTX 4080が推奨に

KRAFTONは3月12日、3月28日に早期アクセス配信予定の『inZOI』の動作環境について詳細を発表。かなり高いスペックが必要になりそうだ。

KRAFTONは3月12日、3月28日に早期アクセス配信予定の『inZOI』の動作環境について詳細を発表。PC(Steam)版の動作環境について、これまで公開されていた最小/推奨スペックに加え、「Medium」と「High」を加えた4つの必要動作環境を公開した。本作の高品質なグラフィックやゲーム内容が影響してか、かなり高いスペックが必要になりそうだ。

本作は、Unreal Engine 5による精細なグラフィックが特徴のライフシミュレーションゲームだ。『The Sims』シリーズのようにキャラクターを作成し、神の視点となってそのキャラクターの人生に関与していく。


本作では、街のすべてのキャラクターが自分の自由意志で行動するという。キャラクターはNPCも含め仕事やレジャーなどを通して、街中で生活している。そして人々の間にトレンドやゴシップなどがあり、病気や事故など多彩なイベントも発生。プレイヤーが関与していなくともキャラクターどうしが相互に影響を及ぼすそうだ。ほかにも交通事故や「夢を見る」システム、街の治安や告白といったライフイベントの成功率を設定できるなど、独特なシステムを多数搭載しているとされる(関連記事)。

Steamでの早期アクセス配信が3月28日に迫った『inZOI』だが、今回公式サイトにて、PCの詳細な必要/推奨動作環境が公開された。これまでにも2024年の6月に最小/推奨スペックが公開されていたが、今回改めて設定された「Minimum」(最小)と「Recommended」(推奨)スペックに、最小と推奨の中間である「Medium」と、最上級設定の「High」を加えた4つの分類での動作環境が紹介された。詳細は以下の通り。

Image Credit: inZOI


それによると、最小の「Minimum」でも、グラフィックカードにNVIDIA GeForce GTX 2060/AMD Radeon RX 5600 XT、CPUにはIntel Corei5-10400/AMD Ryzen 5 3600、メモリー12GBなどが推奨されている。GTX 2060といえば、性能自体はロークラスといえるものの近年の作品でも推奨スペックにて指定される例もみられる。改めて、最少要件でもなかなかのスペックが求められるようだ。なお以前公開されていた最小スペックではメモリは16GBだったため、必要なメモリ数は下がったかたちとなった。

そして「Medium」と「Recommended」において要求されるグラフィックカードはそれぞれNVIDIA GeForce RTX 3060とRTX 3070。比較として、リッチなグラフィックや広大なフィールド、モンスターの群れを相手にするアクション戦闘が特徴的な最新作『モンスターハンターワイルズ』では、推奨スぺックのグラフィックカードについてRTX 2060 Superが提示されている。『inZOI』ではそんな同作よりもやや高めのスペックが要求されることがうかがえる。

さらに最高環境の「High」ではグラフィックカードにNVIDIA GeForce GTX 4080/AMD Radeon RX 7900 XTX、CPUにはIntel Corei7-14700K/AMD Ryzen 7 9800X3D、メモリー32GBなどが推奨されている。グラフィックカードは前世代のハイクラスモデル、メモリは最小要件と比べて2倍以上と、かなり高い必要要件となっている。なお、公式サイトではこれらの条件に加えて、SSDを用いることで読み込み速度の向上が、またDLSS、FSRといったアップスケーリング技術をオンにすることでビジュアル品質の向上が期待できるとしている。そして以下の動画では、各設定におけるグラフィック品質を比較する様子が確認できる。


『inZOI』はUnreal Engine 5を用いたリッチなグラフィックに加え、街のすべてのキャラクターが自分の自由意志で行動するという“Comprehensive public simulation (包括的なシミュレーション) ”がおこなわれる点が特徴だ。また、画像から3Dモデルを作成する機能(関連記事)や、生成AI技術によりNPCがよりバリエーション豊かな行動をする「Smart Zoi」システムなど、先進技術を用いたシステムも搭載されている(関連記事)。その真価を発揮するにはそれだけ高いスペックが必要ということなのかもしれない。

なお、開発元inZOI Studioはより多くのプレイヤーが『inZOI』をプレイできるよう最適化に取り組むとしており、今後はグラフィック設定を自動的に調整する機能も実装予定だという。早期アクセスで配信予定ということもあり、最適化が進められて必要スペックが変更になる可能性もあるかもしれない。今後の取り組みに引き続き注目したい。

『inZOI』はPC(Steam)向けに3月28日、早期アクセス配信開始予定だ。早期アクセス配信開始時点で日本語表示にも対応予定。

Yusuke Sonta
Yusuke Sonta

『Fallout 3』で海外ゲームに出会いました。自由度高めで世界観にどっぷり浸れるゲームを探して日々ウェイストランドをさまよっています。

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