『League of Legends』最新パッチにて“ランクマ追放悪質プレイヤー”がランクマッチへ戻るには「3戦勝利」が必要に。真剣プレイで勝たないと戻さない
Riot Gamesは8月28日、『League of Legends』(以下、LoL)に向けてアップデートとして、パッチ14.17を配信した。アップデートでは各チャンピオンが調整され、アイテムやルーンの効果にも変更が加えられた。そのなかで特に、ランクマッチにおける変更が注目を集めているようだ。
『LoL』においては、ランク戦のなかでわざと味方に不利になるような行動、AFK(Away From Keyboard、放置行為)がユーザーによって報告されると、Riot Gamesにより制限が科される。ほかにも差別発言や暴言なども対象になっている。こうした行為をたびたびおこなうとゲーム内でのコミュニケーションツール(ゲーム内チャット)が禁止されたり、ランク戦への入場が制限されたりする。これが繰り返されると、最終的にアカウントBANなどの措置が取られることがある。
本作では、7月31日に配信されたパッチ14.15で、韓国(KR)サーバーに向けて、ランク戦制限に対するアップデートがおこなわれた。今まではランク戦へのアクセスが制限された場合、ランクマッチ以外のマッチを5戦こなす必要があった。それがパッチ14.15では、3戦の「勝利」が必要になったのだ。
今回配信されたパッチ14.17では、14.15にてKRサーバーにおこなわれた変更がすべての地域に対しても順次実装されていくことが明かされた。また先行実装されていたKRサーバーでは、ランク戦制限の解除条件が「5戦こなす」から「3戦勝利」になった後は、ランクマッチにおける報告率が減少したことも伝えられている。
さらに1試合あたりのKDA(キルとアシストの合計をデスで割った比率)が急増したとのこと。つまり、KRサーバーでのパッチ14.15の変更によって、キルを取れる場面でもあえてキルを取らないというような利敵行為が明確に減少し、悪質なユーザーも減少した、ということだろう。ランクマッチにおける“トロール行為”の減少という直接的な要因のほかにも、「5戦こなす」という条件を素早く満たすために、わざと負けるようなプレイをするユーザーが減ったのかもしれない。
この変更については、日本国内のユーザーも好意的な反応を見せている。ゲームの「完了」ではなく「勝利」が条件となることで、ランクマッチへの参加制限が課されたプレイヤーの“更生”にも繋がるのではないかとする見方もある。KRサーバーで一定の成果を確認できたという施策が全サーバーに向けてもおこなわれるとのことで、プレイヤー間でも期待が高まっているようだ。
ちなみに、パッチ14.17ではこのほかにもマッチメイキングにおけるブルー/レッドサイド、そしてロールにおける腕前のバランスが偏っていた現象を改善。そのほか試合を「退出した」と判定されたプレイヤーに対するペナルティーが適用されていない不具合などが修正されている。ゲーム内要素の調整も含め、詳細については公式パッチノートを確認されたい。
『League of Legends』はPC向けに基本プレイ無料で配信中だ。