『League of Legends』のWASD操作、12月3日にとうとう正式実装。“初心者向け操作”に留まらない「もう一つの操作方法」を目指して
『League of Legends』の開発チームによるメッセージ「Dev Update」にて、WASD操作がとうとう正式実装されることが明かされた。そのほか来シーズンにおける変更点などが公開されている。

『League of Legends』(以下、LoL)の開発チームは12月2日、開発者メッセージ「Dev Update」を公開。ベータ環境向けでテストしていたWASD操作を、12月3日リリース予定の次パッチにて、まずはランク戦/ノーマルドラフト以外に本実装することや、2026年シーズンに向けたゲームプレイの変更点などが伝えられている。
『LoL』ではマウスとキーボードを組み合わせて操作をおこなう。通常移動はマウスの右クリックで実施。特定の地点を右クリックすることでプレイヤーキャラクターはその地点までの最短距離を移動する。クリックを細かく繰り返すたびにその動きは更新されるため、クリックを連打すれば精密な操作も可能だ。
こうした操作は本作におけるテクニックとして一定の指標となっていたものの、参入障壁の高さに繋がっていたとされていた。そのため、右クリック操作に比べ、より馴染みのあるWASDキーによる移動について、オプションとしての導入が進められていた。
WASD操作については今年8月の「Dev Update」にて導入予定であることを発表(関連記事)。そして8月末にはPBE(パブリックベータ環境)にてテスト導入されていた(関連記事)。そんなWASD操作が、12月3日配信予定の25.24にて、とうとう本実装される。なお実装時点ではランク戦とノーマルドラフトといった、ドラフトが必要なモードは対象外となる。とはいえ、導入自体は検討しているようで、「安全かつ円滑にプレイできる」ように十分整えてからの実装となるようだ。
なおプロダクトリードのDarcy Ludington氏によれば、PBEにて多くのプレイヤーがバグ報告に協力してくれたおかげで、100件以上のバグが修正できたとのこと。またWASD操作のテックリードを務めるKellye Smith氏は、ユーザーからの機能追加リクエストもあったと述べている。たとえば45度の角度で移動できるワンボタン操作の追加をしてはどうかといった提案もあったとのこと。こちらは社内テストで有用性が認められたため、今後アクセシビリティ設定として追加される見込みだ。そのほか、WASD操作を「初心者向け操作」だけに留まらせないように、新オートアタックシステムなども導入するという。実装後も順次改善や調整は続けられていくそうだ。

さらに「Dev Update」では2026年シーズンに向けたサモナーズリフト(マップ)の調整内容も伝えられた。1月から始まる新シーズンにおいては、これまで1分過ぎを目途に登場していたミニオンや、その後1分30秒頃に登場していたジャングルモンスターがいずれも30秒ほど早く登場。試合最序盤において、より素早い判断が求められるだろう。
また主にジャングルとサポートが視界をコントロールしている現状に対し、どのプレイヤーも効果的にワードを活用できるように、「フェイライト」なる機能が導入される。フェイライトはマップの特定の位置に展開されるエリアで、その場所にワードを置くと追加効果でより広い範囲の視界を確保できるのだという。一方そうした追加効果は時間制限が設けられており、隙をついた立ち回りや挟撃(ガンク)なども可能だとのこと。
そのほか次シーズンでは“オブジェクト疲れ”を軽減するため、「アタカン」や「力の偉業」が削除。タワーへの追加ダメージシステムや、新アイテムの登場、旧アイテム「ヘクステック ガンブレード」の復活など、てんこ盛りの内容となっている。詳細については動画を確認するか、公式サイトにて各項目を参照されたい。
『League of Legends』はPC向けに基本プレイ無料で配信中だ。




