『League of Legends』に「WASD操作」導入へ。マウス移動に不慣れな初心者/復帰勢向け操作、まずはベータ環境でじっくりテスト予定
Riot Gamesは8月12日、『LoL』の最新情報を発表する「Dev Update」を公開。従来のマウス操作に対し、キーボードのWASDでの操作をおこなう新操作体系がベータ環境向けにリリースされる予定だ。

Riot Gamesは8月12日、『League of Legends』(以下、LoL)の最新情報を開発者が発表する「Dev Update」を公開。動画内ではキーボードのWASDキーによる操作を導入する予定であることが明かされており、一般向けには、まずはベータ環境での実装となる見込みだ。
『LoL』ではマウスとキーボードを組み合わせて操作をおこなう。通常移動はマウスの右クリックで実施。指定地点を右クリックすることでプレイヤーキャラクターはその地点までの最短距離を移動する。クリックを細かく繰り返すことで精密な操作も可能だ。一方で、『LoL』エグゼクティブプロデューサーのPaul Bellezza氏によれば、本作を始めて触れるプレイヤーや、本作に復帰したプレイヤーが操作方法に苦戦しているという。そのため、右クリック操作に比べ、より馴染みのあるWASDキーによる移動をオプションとして導入することになったようだ。
「Dev Update」内でWASD操作のプロデューサーを務めるDarcy Ludington氏とゲームデザイナーのDean Ayala氏は、WASD操作の導入によってゲーム体験を変えることなく、初心者や復帰プレイヤーにも楽しんでもらえることが目標だと述べている。とはいえこれまでポイント&クリックであった『LoL』でWASD操作が機能できるよう内部のテストを繰り返しつつ、新規プレイヤーやプロプレイヤーからもフィードバックを集めていたとのこと。
今回そうした一部のプレイヤーへの限定的なテストを脱し、ついに一般向けにWASD操作が体験できるようになるかたちだ。Ayala氏によれば、WASD操作は数パッチ以内にPBE(パブリックベータ環境)に登場するとのことで、おそらく年内にはリリースされるものと思われる。PBEでは、まずランク戦以外のモードで導入。その後ランク戦にも導入される。なお長期間にわたってWASD操作オプションを体験可能となるといい、すぐに本実装されるわけではないようだ。敵から逃げつつ攻撃するカイト、反対に敵を追うチェイスなど、従来操作とWASD操作で操作難度が大きく変わりそうな部分があるからか、プレイヤーからのフィードバックを集め、慎重に新操作体系を導入したい思惑も垣間見える。
なおWASD操作の導入にともなって、ゲーム内でのキー設定がより簡単に、細かく調整できるようになる。たとえばスキルのキャンセルや、遠隔地に移動できるゲートの利用といった行動を、左クリックボタンを含め自由に設定が可能になる。こちらはまずWASD操作向けの設定として実装され、WASD操作関連の問題が解消され次第、すべての操作体系向けにリリースされる予定だという。

このほか画面は固定されるものの、マウスやチャンピオンの動きに応じてカメラ位置が少しシフトする「ダイナミック固定カメラ」や、初心者向けにラストヒットの目安がわかりやすくなる「ラストヒットインジケーター」の導入などが発表された。さまざまなアップデートなどが予定されており、各種詳細については動画を参照されたい。
『League of Legends』はPC向けに基本プレイ無料で配信中だ。