『League of Legends』開発元、廃止した無料報酬をやっぱり戻すと表明。批判殺到を受け、すぐさま撤回

Riot Gamesは2月27日、『League of Legends』について「Dev Update」をYouTubeチャンネルと公式サイト上に公開。先日廃止が告知された「ヘクステックチェスト」について、復活させる旨が発表された。

Riot Gamesは2月27日、『League of Legends』(以下、LoL)について「Dev Update」をYouTubeチャンネルと公式サイト上に公開した。今年2月上旬に発表されたヘクステックチェスト削除の決定などについて、コミュニティより不満の声が上がっており、今回の発表ではその復活などが明かされたかたちだ。

ヘクステックチェストとは、『LoL』内で利用できるアイテムだ。ゲーム内有料通貨であるRP(ルーンポイント)との交換のほか、スペシャルプロモーションの一環として入手できるもので、抽選でプレイアブルキャラ(チャンピオン)のスキンがランダムに手に入る。

ヘクステックチェストについては、2月8日に公開された「Dev Update」にて廃止が伝えられていた。というのも、『LoL』開発スタジオの責任者であるAndrei van Roon氏とエグゼクティブプロデューサーのPaul Bellezza氏によれば、基本プレイ無料で展開されている『LoL』において、スキンは主要な収入源だという。そこで得られた収入は、ゲームのアップデートやeスポーツイベントの開催、トレイラー作成など、ゲーム内外問わず『LoL』に関連するコンテンツに用いられている。

Bellezza氏は2月8日の動画において持続可能な収入を獲得できているとしていたものの、スキンを手に入れることのできるヘクステックチェストが無料で獲得できる状況について、「スキンを直接購入する」という行為が無意味になっている、との見解を示していた。そのため、長期的に持続可能な運営を実現するため、ヘクステックチェストを廃止すると判断されたようだ。なお完全に無料でスキンを手に入れる機会が失われたわけではない、とRiot Games側は説明していた。

しかし無料で獲得できるヘクステックチェストの廃止はコミュニティの反発を招いた。これまでは条件付きであるものの、対人戦における戦績で高い評価を獲得した場合にチェストを入手出来ていたということもあり、無料で入手しにくくなることに不満を表明するユーザーが見られた。加えて現在展開されているバトルパスについても、報酬の内容が不十分とするも相次いでいた。

今回の「Dev Update」では、先日の発表によるユーザーの反応を受け、ヘクステックチェストの復活を告知。翌週に実装されるパッチ 25.05 から、1Actごとに最大10 個のチェストとキーを獲得できるようになると発表された。バトルパスと名誉システムを通じて獲得できると案内されている。本作ではActごとにバトルパスが展開されおり、次Actからは報酬として、無料で8つのヘクステックチェストが入手可能になる。そのほか試合後の投票で一定以上の名誉を獲得した場合、ヘクステックチェストが2個まで獲得できる。この変更により、1年で最大60個のヘクステックチェストが獲得できるとのことだ。

このほかアップデートでは、プレイヤーのチャンピオン使用状況に応じて適したチャンピオンのスキンが割引価格で購入できるユアショップの復活や、チャンピオン価格の引き下げなどが告知された。いずれもユーザーのフィードバックによるものとしており、多くの不満や意見が寄せられていたようだ。また今回発表された、次回アップデートでのバトルパス報酬の変更の詳細については、公式サイトを確認されたい。

League of Legends』はPC向けに基本プレイ無料で配信中だ。次回アップデートのパッチ25.05は3月5日に配信予定だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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