怪異団地・探索推理マルチプレイ対応ホラーゲーム『クビトリドオルズ・レトリーバー: 島津怪談01』Steamにて1月17日配信へ。推理を交えた救出業務
国内の個人デベロッパー727 Not Houndは12月31日、『クビトリドオルズ・レトリーバー: 島津怪談01』を2025年1月17日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、正式トレイラーが公開されている。
『クビトリドオルズ・レトリーバー: 島津怪談01』は、怪異の巣から少女たちの首と身体を取り返す、オンラインマルチプレイ対応の調査・奪還ホラーゲームである。本作に登場する「クビトリドオルズ」とは、国際指定怪談の一つとされる怪異だ。彼らはマネキンに似た外見をしており、18歳以下の少女を狙って巣に持ち帰っていく。
またさらわれた被害者は、首を切断される。身体はマネキンのように飾られ、首はクビトリドオルズが装着するのだという。クビトリドオルズとは、少女を狙って巣へさらい、首を奪って自らに供える、マネキンに似た怪異なのだ。
本作の登場人物である朝顔は、クビトリドオルズに友人を殺された少女だ。ある時、彼女は首を奪還して、蘇生できる可能性があると知る。開けてはいけない、いつか開けなくてはならないドアを開く、すべての発端となる物語が繰り広げられるという。
本作でプレイヤーは、クビトリドオルズの巣であるクビトリ団地へ潜入し、さらわれた子供を救う業務にあたる。クビトリ団地のどこかに、救出対象の少女の首と身体が存在している。一方、団地内にはクビトリドオルズたちが徘徊しており、巣へ足を踏み入れたプレイヤーへと襲いかかってくる。プレイヤーは、まずは危険を回避しながら団地内を探索。クビトリドオルズの装着している少女の頭部を奪い返し、身体も見つけ出すのだ。
また首と身体を見つけたあとは、救出対象である少女の首を正しい身体へつなげる必要がある。しかし、首は発見時点で名前がわかるものの、団地内には複数の身体が存在しており、どれが誰の身体であるのかは判別できない。そこで本作では、アイテムを使って情報を取得。血液型やDNA、霊的な特徴など、身元不明の身体と事前に得た少女の情報を照らし合わせることで、正しい首との組み合わせを推理するわけだ。首と身体を繋げられれば、あとはカメラで捉えた霊を身体に戻すと、業務はほぼ完了。本作では怪異の巣である団地へ進入し、探索と推理で少女たちを救う、ルールを攻略する恐怖を交えたゲームプレイが展開される。
要素としては、ゲームクリア時に得られる支給チケットが存在。選んだチケットによって、業務開始時に所持している初期アイテムが変化する。オンラインマルチプレイに対応しているほか、ソロプレイも可能。シングルプレイ用のストーリーも用意されているそうだ。
本作は、国内の個人開発者である座間氏による727 Not Houndが手がけている。過去作としては、デッキ構築型ホラーゲーム『Photogenic Minds : Identity』やローグライトサバイバルホラー『人形限界』などをリリース。前作『Exorcist: Reviewer of Minds』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー43件中97%の好評を獲得している。国際指定怪異などが存在する世界を舞台に、独自のルールを攻略するゲーム作品を制作してきた。
本作は2024年3月頃に、727 Not Houndとゲーム実況者である島津の鉄砲兵さんのコラボブランド「島津怪談」のタイトルとして発表。座間氏がゲームデザイン/開発、島津の鉄砲兵さんが原案/監修、中村修人氏が音楽を担当し、制作が進められてきた。2024年11月の体験版公開時には、2025年1月に製品版がリリース予定と伝えられていたが、今回正式にリリース日が告知されたかたちだ。
『クビトリドオルズ・レトリーバー: 島津怪談01』は2025年1月17日にPC(Steam)向けに、800円でリリース予定。体験版はSteamにて無料公開中だ。