エンターグラムは8月22日、『この青空に約束を― Refine』を12月19日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPlayStation 4/Nintendo Switch/PC。発表に合わせて公式サイトが公開されており、店舗特典情報なども明かされている。
『この青空に約束を― Refine』は、『この青空に約束を-』のイラストやBGMなどを一新した、全年齢向けフルリメイク作品だ。オリジナルの『この青空に約束を-』は、エンターグラムの展開していた美少女ゲームブランド「戯画」より2006年に発売された成人向けの恋愛アドベンチャーゲームである。同作の舞台となる離島では、産業の大部分を占めていた工場の撤退が決定し、高台の上にある学園でも学生数が減少していた。
同作の主人公は、離島の学園に通う男子高校生だ。彼の暮らすつぐみ寮も、工場の撤退を受けて学生が減少。寮生は主人公とヒロインたちだけになっており、1年後の廃寮が決まっていた。同作ではそんな中、なぜか寮に転校生がやってくる。終了が決まった小さな寮での、ヒロインたちとの1年間が描かれていく。制作スタッフとしては、原画をねこにゃん氏、シナリオを丸戸史明 with 企画屋が担当している。美少女ゲームを含めて批評が集まるサイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では、データ数4220件中中央値85点、平均値83点を記録。丸戸史明氏による青春を描いたシナリオなどが、プレイヤーから高く評価されていた。またオリジナルの版のあとには、全年齢向けの移植版が発売。2007年にはテレビアニメ化も果たしていた。
本作『この青空に約束を― Refine』は、そんな『この青空に約束を-』の最新バージョンとなる。グラフィック面では一部背景の刷新にあわせて、16:9の画面サイズに対応。ねこにゃん氏の描き下ろしイラストによって、メインヒロインのビジュアルやイベントCGなども一新されている。またBGMは藤井稿太郎氏が新たにアレンジしており、ヒロインごとの新エンディング曲も追加。新規オープニングムービーも制作されているという。
また新規要素としては、ドット絵で表現された学園や寮が歩き回れるようになっている。エンターグラムは2024年4月のエイプリルフールに、『この青空に約束を-』をドットグラフィックで構成したと謳う動画を公開していた。本作では、動画に使われていたドットを採用されているそうだ。グラフィックの一新や演出の強化などを施した、フルリメイク版となるわけだ。
『この青空に約束を― Refine』は、PlayStation 4/Nintendo Switch/PC向けに12月19日発売予定だ。通常版はダウンロード版が税込7370円、パッケージ版が税込7678円。完全生産限定版は税込1万3178円で、設定資料集やサントラCD、アクリルパネルなどが特典として付属する。また公式サイトでは、店舗特典も公開されている。