キツネむすめアクション『Kitsune Tails』、“キツネ版『マリオ3』”だとして大好評スタート。少女3人の恋の三角関係と、手堅いアクション


パブリッシャーのKitsune Gamesは8月1日、キツネ娘2Dジャンプアクションゲーム『Kitsune Tails』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース後さっそく、「古典的2Dジャンプアクション」のファンを中心に多くの好評が寄せられているようだ。またSteamストアページの表記によるとゲーム内は日本語表示に対応している。

『Kitsune Tails』は横スクロール形式の2Dアクションゲームだ。主人公はとんがった耳とふさふさのシッポを持つキツネの女の子。彼女はイナリの使者として最初の手紙を届け、冒険の旅に出発することになる。道中でピンチを救ってくれた優しい魔法使いの女の子とデートをするも、幼なじみのキツネの女の子がやきもちを焼いて裏切り、気になる魔法使いの女の子を牢獄に閉じ込めてしまう。主人公は幼なじみの行動の理由を解き明かしながら、複雑な恋の三角関係を紐解くべく旅に出る。

本作は日本神話風の世界を舞台にした、いわば昔ながらの2Dジャンプアクションゲーム。遊ぶことのできるステージには5つのエレメントをもつ世界やさまざまな幽霊屋敷が用意されている。道中では複数のミニゲームが用意されており、プレイすることで、コインやパワーアップアイテムを入手可能。パワーアップアイテムを使用することで“カワイイ”コスチュームにチェンジすることができるという。サメの着ぐるみをまとって水中を泳いだり、ドラゴンのような着ぐるみで火を吐いたりする姿が確認できるなど、主人公はさまざまなパワーを持つカワイイ姿に変身できる。

また本作には難易度設定も用意。ショップでパワーアップアイテムを買い足しても難しい時は、難易度を下げて、ミスした場合でもその場でリスポーンする機能を使用することもできる。アクションゲームが苦手なユーザーも考えたつくりとなっているのだろう。

クリア後にはボーナスワールドも収録されており、さまざまなステージで腕試しができるという。さらにレベルエディターも搭載しており、カスタムステージを作成することや、他人が制作したステージを遊ぶことが可能。またレトロ感を満喫できるCRTフィルター(ブラウン管テレビの出力を再現するエフェクト)のも利用できる。


本作はリリース後さっそく好評を博しており、Steamユーザーレビュー上では約200件以上のレビューのうち99%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビューにおいては、いわゆる古典的な横スクロールジャンプアクションのリスペクトを感じられる、かつレベルデザインも手堅くつくられているとする声が多数見られる。同ジャンルのファンから特に高い評価を得ているようだ。またキャラクターの変身やレベルデザインといった要素から本作を“キツネ版『スーパーマリオブラザーズ3』である”と例える声も複数見られ、同作のファンからも好評を得ているようだ。ほかには、少女たちの恋愛模様を好むユーザーも多い様子である。

開発を手がけるKitsune Gamesは2012年に設立されたオランダを拠点とするスタジオ。過去には実在のアメリカ合衆国の上院議員であるBernie Sanders氏を主人公とした横スクロール2Dジャンプアクション『Super Bernie World』を手がけており、『Kitsune Tails』は『Super Bernie World』のスタッフが再集結した直接の続編にあたるようだ。『Super Bernie World』はSteamにて無料でリリースされており、レベルデザインや快適な操作性などで評価を得ている作品。またスタジオの代表を務めるEniko Fox氏は過去に日本在住歴があり、大学では日本語を学んでいたという。そういった同氏の経歴が本作の和風の世界観にも活かされているのだろう。

『Kitsune Tails』はPC(Steam)にて発売中。価格は通常で税込2300円のところ、リリース記念セールとして8月9日まで税込2070円で購入可能となっている。