人格切り替えガンアクション『killer7』に約6年越しの不意打ち大型アプデ配信。ゲーム内動画“全リマスター”やゲームプレイ改善など大量変更


日本一ソフトウェアの米国子会社NIS Americaとグラスホッパー・マニファクチュアは『killer7』Steam版について10月26日、突如大型アップデートを配信した。アップデートでは、動画のリマスターやテクスチャのアップスケールをはじめとして各部分に修正や調整が加えられている。

『killer7(キラー7)』はニンテンドーゲームキューブ/PS2向けにリリースされた多層人格アクションアドベンチャーだ。『ノーモア★ヒーローズ』や『ロリポップチェーンソー』などで知られる須田剛一氏と、元Tango Gameworks代表で『バイオハザード』『逆転裁判』などを手がけた三上真司氏がタッグを組み手がけた作品だ。


本作の主人公は殺し屋であるハーマン・スミス。ハーマンは7名の人格を所有している“多層人格者”で、その人格はkiller7と呼ばれていた。killer7はそれぞれ異なった能力を持っており、特徴を活かし困難な殺しを遂行してきた。そんなハーマンに対し政府からの依頼が舞い込む。それは一般人には死人が困難なヘヴンスマイル(笑う顔)と名付けられた爆弾魔を抹殺すること。ハーマンはヘヴンスマイル、そしてクン・ランと対峙することとなる。タイポグラフィや特徴的なセリフ回しなどのハイセンスな作風が特に評価され、熱烈な人気を誇っている作品でもある。


そんな本作に向けて、本日10月26日にアップデートが実施された。リマスター版発売からは実に約6年ぶり、オリジナル版から数えれば約19年ぶりに、ゲームプレイ含む多くの点に変更が入っている。本アップデートでは、作中で流される動画について、ゲームキューブ版の映像をベースにすべての動画がリマスターされた。リマスターにあたっては、動画形式がOGVからWebMに変更されているとのこと。

さらにはグラフィックの改善として、多くのリロードアニメーションが60fpsに対応。さらにMSAA(マルチサンプルアンチエイリアス)にも対応し、加えてフォントやテクスチャについてアップスケールが図られた。4K解像度もサポートしたとのことで、より滑らかなグラフィックでのプレイができるだろう。

そのほかゲームパッド使用時にワンタッチで人格が切り替えられる機能が追加。また各種不具合の修正など、改善・修正てんこ盛りのアップデートとなっている。詳細についてはパッチノートを参照されたい。


ちなみに今回本作に向け、突如大型アップデートがリリースされた経緯は公式から発表されていない。なお、本作でタッグを組んだ須田剛一氏と三上真司氏によるアクションアドベンチャーゲームのリマスター版『シャドウ・オブ・ザ・ダムド: ヘラ リマスタード』が10月31日に発売を控えている。

『killer7』はPC(Steam)にて配信中。