サイバーパンクリズムRPG『Keylocker』9月19日発売へ。タイミング重視バトルで戦う、『マリオ&ルイージ RPG』や『クロノトリガー』の影響受けた宇宙パンクロック冒険譚

パブリッシャーのSerenity Forgeは8月16日、『Keylocker | Turn Based Cyberpunk Action』(以下、Keylocker)を9月19日に発売すると発表した。ターンベースのサイバーパンクリズムJPRGだ。

パブリッシャーのSerenity Forgeは8月16日、『Keylocker | Turn Based Cyberpunk Action(以下、Keylocker)を9月19日に発売すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/Playstation/Xbox/Nintendo Switch。ストアページによるとゲーム内は日本語表示に対応する。

『Keylocker』はターンベースのサイバーパンクリズムJPRGと銘打たれている。本作の舞台となるのは音楽が禁じられた静寂の土星世界。主人公のBOBOは完璧な人間として生まれた双子、「ドッペルゲンガー」の一人で、割り当てられたカーストに従うことを使命とした生活を送っている。土星の繁栄のため最下層民として奉仕するよう求められるBOBOだが、彼女自身はその立場には納得しておらず、音楽を武器に腐敗した体制への抵抗を続けていた。

土星は究極の権威「サテライト」が支配している。サテライトへの抵抗運動が広がるなか、BOBOは自分の非合法バンドのドラマーにぴったりのミュージックロボットの噂を耳にする。彼女が率いるはみ出し者のバンドにはドラムスだけが欠けていたのだ。BOBOはジュークボットのドラマー「ロケット」と反逆のセレナーデを奏で、権力者との戦いの中で土星の謎の解明、ネットワークのハッキング、そしてバンドのライブを経ることになる。そうした冒険の中で、腐敗した体制に終焉をもたらすため音楽の力をもって戦うのだ。

本作は『マリオ&ルイージ RPG』シリーズや『クロノトリガー』にインスパイアされた、ターンベースの戦闘システムを採用。戦闘においては狙いを定めたり攻撃のタイミングを見計らってコマンドを入力し、敵のアタックをブロックする、といったアクション性のあるバトルが楽しめる。音楽によってエレキの力を操り、攻撃と防御に使い分けながら戦闘をおこなっていくことになる。また本作にはランダムエンカウントは存在せず、シンボルエンカウント方式で、マップの探索からシームレスに敵との戦闘が発生する。

本作では冒険の中で会う市民と仲間になるか、裏切るかを選ぶことができる。個人プロフィールをハッキングして資源を得ることも、マルチエンディングとなる物語の流れを変えることも可能とのこと。自身の選択で運命を選ぶことのできる、自由度の高いストーリーが展開されるのだろう。

 


また、ゲーム内では主人公のBOBOが所属するバンドとともに、新しい仲間に演奏を披露することもできる。本作におけるバンドの演奏や全編で流れるBGMとして、物語のカギのひとつでもある音楽。本作では『Momodora: 月下のレクイエム』や『Virgo Versus The Zodiac』を手掛けたElektrobear氏が楽曲制作を担当、ボーカルは歌手のPsamathes氏が担当するという。本作の世界観を彩り奏でられるボーカル入りのオリジナル楽曲も、本作の魅力の一つだろう。

本作を手がけるのはインディー開発スタジオMoonana。イギリス・ブリストル在住の開発者Nana氏によって設立されたスタジオだ。ユニークなRPG、そしてJRPGを愛するスタジオとのことで、影響を受けた作品として『女神異聞録デビルサバイバー』、『魔界戦記ディスガイア』シリーズ、『MOTHER2』、『真・女神転生』シリーズ、『スーパーマリオRPG』、『OFF』といった作品を挙げている。 

Moonana は2019年に『Virgo Vs The Zodiac』をリリース。こちらもアクション性の高い、ターンベースのバトルを採用したRPGとなっており、Steamユーザーレビューも「非常に好評」ステータスを獲得している。『Keylocker』はアクション性の高いターンベースの戦闘に定評のある同スタジオの、JRPG愛に満ちた新たな作品となるようだ。


『Keylocker』は9月19日発売予定。対応プラットフォームはPC(Steam)/Playstation/Xbox/Nintendo Switch。本作のSteamストアページではデモ版が配布中。

Jun Namba
Jun Namba

埼玉生まれBioWare育ちです。悪そうなやつはだいたいおま国でした。RPG全般が好きですが、下手の横好きでいろいろなジャンルに手を出しています。

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