『艦これ』公式が放った“違法秋刀魚漁”とのワードがSNSで独り歩き。プレイヤーへの注意喚起が「漁業の話か」と誤解される
C2プレパラートは11月22日、『艦隊これくしょん-艦これ-』(以下、艦これ)公式Xアカウントにて、現在開催中のイベント「鎮守府秋刀魚祭り」の終了時期を発表した。「鎮守府秋刀魚祭り」は、12月3日の次回全サーバーメンテナンス&アップデートまで実施予定。
『艦これ』公式Xアカウントでは、今後の予定の発表と共に“違法秋刀魚漁”についての注意喚起もおこなった。「違法秋刀魚漁」という、一見すると現実の漁業における出来事かのようなワードが、『艦これ』公式から発せられたことがSNS上にて話題になっている。
『艦隊これくしょん-艦これ-』は、C2プレパラートが開発・運営する基本プレイ無料の艦隊育成型シミュレーションゲームだ。対応プラットフォームは、DMM GAMES/Android。プレイヤーは鎮守府に着任した提督となり、艦娘たちを収集・育成・編成しさまざまな作戦を攻略していく。艦娘は、おもに第二次世界大戦期に実在した艦艇が擬人化され、史実や実際の設計をモチーフにしたキャラクターデザインや性格付けがおこなわれている。艦艇をかわいらしい女性に擬人化したことで人気を博し、本作を元にしたアニメやアーケードゲームなどの多角的な展開がおこなわれている作品である。
『艦これ』運営チームは今回、「一部ながら、違法秋刀魚漁が確認された」として注意喚起をおこなった。“違法秋刀魚漁”とは、本イベントにおける、マクロやBOTを利用したゲームプレイ自動化行為のことである。『艦これ』における秋刀魚漁とは、2015年の初開催から恒例となっている秋のゲーム内イベント「鎮守府秋刀魚祭り」のことを指す。秋刀魚の不漁が深刻化していた2020年を除き、毎年実施されている。
本イベントは、特定の海域で戦闘をおこなうことによって入手できる秋刀魚を集めることで、さまざまなアイテムや装備品が手に入るイベントとなっている。入手できる装備品は過去のランキング報酬など、貴重なものが多く、提督たちは自身の艦隊強化のためにイベント期間中に秋刀魚漁に勤しむわけである。
また、ゲーム内イベントと並行して、現実でも「リアル鎮守府秋刀魚祭り」と称されるイベントがおこなわれている。C2プレパラートが運営する東京・神田の「カレー機関」をはじめとした飲食店などで、特別メニューが提供されている。「鎮守府秋刀魚祭り」は、提督たちにとって、もはやお馴染みとなったイベントである。
『艦これ』運営チームの発表によると、そんな恒例イベントにおいて、一部のプレイヤーによるマクロ・BOT利用が確認されたそうだ。本作においては、そうした「通常のプレイ方法ではない不正ツールなどの利用行為」は禁止となっている。そんな規約違反行為を、『艦これ』運営チームは“違法秋刀魚漁”と表現し、規約違反者にBANなどの対応を実施すると発表。あわせて、規約違反行為および違法秋刀魚漁を厳に控えるようにと伝えた。
『艦これ』運営チームの注意喚起における言葉選びに、SNSユーザーから多くの反応が寄せられている。Xではトレンドやおすすめに“違法秋刀魚漁”が登場したとの報告が続出。『艦これ』を知るSNSユーザーからは「やっぱり『艦これ』か」などといった反応が寄せられている一方、『艦これ』を知らないSNSユーザーからも、不穏なワードへの反応が見られる。
『艦隊これくしょん-艦これ-』は、DMM GAMES/Android向けに基本プレイ無料で配信中。「鎮守府秋刀魚祭り」は、12月3日の全サーバーメンテナンス&アップデートまで開催予定だ。