ラブソングで世界を救うADV『KANADE』発表、2025年春配信へ。フロントウイングとグッドスマイルカンパニーがタッグ、実績ある制作陣で手がける


フロントウイング(Frontwing)およびグッドスマイルカンパニーは9月20日、『KANADE』を発表した。2025年春に配信予定。発表にあわせて、公式サイトやティザームービーが公開されている。

『KANADE』は、フロントウイングとグッドスマイルカンパニーによる、「歌」をテーマとしたビジュアルノベルゲームである。記事執筆時点において、本作のあらすじや世界観などについては不明だ。メインヒロインとして、グラデーションのかかった髪の女性キャラクター「カナデ」が登場。公式X(旧Twitter)アカウントなどでは、「~私、最高のラブソングを歌って、世界を救わないといけないんです~」といったキャッチコピーらしき文言が用いられている。歌で世界を救う物語が描かれるのかもしれない。


本作については、制作スタッフが一部公開された。企画・シナリオは、シナリオライターの浅生詠氏が務めている。同氏は、『euphoria』『Erewhon』『魔界天使ジブリール』など、多数の美少女ゲームに携わってきたクリエイターだ。直近の作品としては、『リルヤとナツカの純白な嘘』にて企画・シナリオを担当。同作では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー78件中100%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得しており、テキストも含めて全体のクオリティが高く評価されていた。

また本作ではキャラクターデザインを、『ATRI』『GINKA』などに携わってきたイラストレーターのゆさの氏と、『グリザイア』シリーズなどに携わってきたイラストレーターの渡辺明夫氏が担当。音楽は、松本文紀氏が手がけている。本作は、経験豊富なクリエイターたちによって制作されているわけだ。

そのほか本作は、フロントウイングとグッドスマイルカンパニーのタッグによる作品となっている。フロントウイングの関連会社であるフロントウイングラボは、2019年3月にブシロードと業務提携をおこない、2021年にブシロードのグループへ参入。資本提携のもと、『GINKA』や『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』といった作品を制作してきた。

本日の発表によると、フロントウイングラボはブシロードとの資本提携を解消し、新たにグッドスマイルカンパニーとの資本業務提携を実施。グッドスマイルカンパニーのグループ会社として活動していくという。ブシロードとは、今後も発表済みのゲームタイトルなど、事業提携を継続予定とされている。またグッドスマイルカンパニーとは、本作以外に紺野アスタ氏が手がける『COCORO』が2026年配信予定となっているなど、ノベルゲームの企画・配信に取り組んでいくようだ。

KANADE』は、2025年春に配信予定。『COCORO』は、2026年配信予定となっている。