デベロッパーのBINGOBELLは7月12日、『KAKU: Ancient Seal』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC（Steam）で、価格は税込2800円。現在リリース記念セールがおこなわれており、7月26日まで25％オフとなる税込2100円で購入可能だ。またゲーム内は日本語表示に対応している。正式リリースを受けて本作の同時接続プレイヤー数も大きく増加し、賑わいを見せているようだ。
『KAKU: Ancient Seal』はオープンワールド・アクションRPGだ。舞台となるのは、原始時代をモチーフとしたファンタジー世界。創造神サガが創り出したというその世界は、精霊の加護の下に平和な日々を送っていたが、あるとき異世界の存在から侵略を受けてしまう。プレイヤーは雪山育ちの少年カクとなり、モンスターはびこる危険な世界を冒険。精霊と創造神の力を借り、空飛ぶ魔法のブタ・ピギーとともに、世界に平和を取り戻すことを目指す。
本作の世界は地・水・火・風の四元素から成り立つといい、マップにはそれぞれの元素を代表する四つの大陸が存在。四大陸には雪原や火山など、各属性をイメージしたバイオームが用意されており、プレイヤーはそうした土地を冒険していく。各地には遺跡や洞窟などが存在し、中には謎解きの仕掛けなどが用意されている。遺跡をクリアすれば装備品などお宝が手に入り、またスキルのアップグレードやクラフトといった要素も存在する。世界を探検しながら主人公のカクを強化していくことになる。
バトルシステムとしては、主人公のカクは右手にメインの武器を持つほか、左手にアームブレードなる特殊な武器を装備している。アームブレードでの攻撃は敵のスタミナゲージを大きく削り、スタミナをゼロにすると敵はダウン。一定時間無防備にさせることができる。アームブレードに弱い敵や、普通に殴った方が早く倒せる敵、弱点を遠距離攻撃で狙える敵など、さまざまな種類のモンスターが登場。またボス戦など要所では、カクは創造神より授かった力を解き放って変身し、光り輝く派手な攻撃を繰り出すことができる。敵に合わせた方法で攻撃し、モンスターたちを打ち破っていくのだ。
本作はSteamにて、2023年5月より早期アクセス配信が開始されていた。ユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約570件中86％が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビュー内容としては、装備やスキルを集めて主人公を強化していく要素などが好評を得ている。またアートスタイルや謎解き要素などを評価する声も複数見受けられる。フィールドパズルの要素も豊富で、オープンワールドアクションとしての完成度の高さも評価されているようだ。
そんな本作が今回、7月12日に正式リリースされた。正式リリースの際におこなわれたアップデートでは、まず四つの大陸がすべて正式に実装。マップのすべてを探索できるようになった。またスキルシステムが見直され、使い道が少ないとされたスキルが削除されて新たなスキルが追加されるなど、全体的な調整がなされたという。さらに装備品にルーンストーンをはめてさらに強化できるシステムが登場し、またエンドコンテンツとしての新ダンジョンも登場。全体として30時間以上のゲームプレイを楽しめるコンテンツが実装されたとのことである。
また正式リリースを受けて、本作の同時接続プレイヤー数も大きな増加を見せている。SteamDBによると、直近では100人程度で推移していたところ、正式リリースされた7月12日より急増。直近のピークで約4800人を記録しており、昨年の早期アクセス配信開始直後に記録していた約3250人というこれまでのピークを更新している。
本作はグラフィックやゲームプレイなど、アプデにより多くの改善が施されてきていた。そうした本作が大型アプデとともに正式リリースしたとあって、多くのプレイヤーが集まったのだろう。また外部サイトSteamScoutによると、本作のSteanユーザーレビューは約60％が中国語（簡体字）のものとなっており、特に中国語圏を中心に人気を集めていることがうかがえる。
ちなみに正式リリース後も本作の開発は続けられる予定とのこと。今後もフィードバックを聞きながら、新たなコンテンツの追加などをおこなっていく予定だそうだ。また、本作のPS5/Xbox Series X|S版も現在開発中であるとのこと。本作の今後のさらなる発展も期待されるところである。
『KAKU: Ancient Seal』はPC（Steam）向けに配信中だ。価格は税込2800円。また現在リリース記念セールがおこなわれており、7月26日まで25％オフとなる税込2100円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。
