KADOKAWAは11月20日、ソニーグループによる買収に関する一部報道について「自社株式の取得に関わる初期的意向表明を受領している」としつつ、現時点で決定した事項がないことを明言した。
KADOKAWAは出版・映画・ゲームなど、さまざまなエンターテイメント事業を展開する国内有数の企業だ。このうちゲーム企業については、『エルデンリング』などの大ヒット作を送り出したフロム・ソフトウェアや、スパイク・チュンソフト、アクワイア、Gotcha Gotcha Gamesなどを擁している。
昨日11月19日、ReutersやBloombergといったメディアが、関係者の証言としてソニーグループがKADOKAWAの買収協議が進行中であると報道していた。こうした状況について本日11月20日、KADOKAWAは投資家向けに「一部報道について」とする声明を発表した。
声明に置いてKADOKAWAは、まず報道については同社が発表したものではないと強調。(ソニーグループからKADOKAWAの)株式の取得に係る初期的意向表明を受領しているとしつつ、現時点で決定した事項はないという。今後公表すべき事実が発生した場合は、速やかに公表するとのこと。つまり、M&Aとしてソニーから株式取得の初期的意向表明を受けたこと認めつつ、現時点で決定していることはないと表明しているわけだ。ソニー側から株式取得にむけたアプローチはあるのは確かなようなので、今後の動きが注目されるところだろう。