ゲーム開発者/クリエイター向けマガジン「自作ゲームマガジン2025」発売。「ツクールの歴史」振り返りコラムや制作ノウハウ、こぼれ話などてんこ盛りの36ページ

個人ゲーム開発者やれやれ氏は4月24日、「自作ゲームマガジン2025」の販売を開始した。自作ゲームに関連したさまざまなコラムなどが掲載されている。

国内の個人ゲーム開発者やれやれ氏は4月24日、「自作ゲームマガジン2025」の販売を開始した。BOOTHにて電子版が600円、紙版が送料込で1200円。自作ゲームに関連した同人雑誌となっている。

「自作ゲームマガジン2025」は、自作ゲームの紹介や開発者によるコラムなどを掲載した、自作ゲーム愛好者とクリエイターのための情報マガジンだ。プレスリリースによると、かつて自作ゲームを取り上げる雑誌がいくつもあった。やれやれ氏は雑誌でゲームの紹介や制作ツールの使い方に触れたり、付属ゲームを遊んだりしていたそうだ。しかし現在では、自作ゲームに関連した雑誌は見かけなくなった。同氏は雑誌ならではのわくわく感や、インターネット上の情報が時間経過によって消えていく点もあり、自作ゲームの保存という意味で紙に残すことが重要なのではないかと考えたそうだ。また同氏は2023年12月に、「自作ゲームマガジン」創刊号を発売してきた。

第2弾となる「自作ゲームマガジン2025」ではフルカラー36ページの中に、個人ゲーム開発者によるコラムなどが掲載されている。具体的な内容としては、多数のゲームを公開している開発者ABA氏による「プログラミングを楽しむための自作ゲーム制作」。『Moon Whistle』などを手がけてきた開発者・神無月サスケ氏による「僕が28年間見てきたツクール界隈の動向」。『ムラヤキヴィラン』を開発中のアレン氏によるレポート「東京ゲームダンジョンに出展してみた!」。『カルトに厳しいギャル』などを手がけたアンダーグラウンドゲーム制作者Bhaskara氏による「むかしFPS」で世界を狙う!Steam・Switch挑戦記などが掲載されている。

また自作ゲームコンテスト応募作品の紹介として、ADV『でこれいと・でこれいしょん』、ローグライト作品『やけくそ料理人と不良債権』を含む6本のフリーゲームなどの紹介と攻略も掲載。自作ゲーム関連の多数のコラムや、付録ゲーム『ラピスアイランド』および『スリークライマーズ』も収録されており、2025年の自作ゲーム文化の一端を切り取った1冊となっているようだ。

本誌を制作しているやれやれ氏は、自作ゲーム開発者だ。同氏のサイトを見る限り、対戦カードゲーム『キャバレーフォーカード』やホラーカードゲーム『スケープゴート』など多数の作品をフリーゲームとして公開中。プレスリリースによると、2008年には『カメラ』で「センス・オブ・ワンダー ナイト 2008」に選出されていたそうだ。また同氏は、2018年から「3分ゲーコンテスト」を運営しており、同氏自身もゲームを制作して参加しているそうだ。

自作ゲームマガジン2025」は、BOOTHにて電子版が600円、紙版が送料込1200円で発売中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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