超リアルライフシム『inZOI』すぐさま同接6万人のロケットスタート。早期アクセス価格「4480円」の大型新作、人気爆発

KRAFTONは3月28日、ライフシミュレーション『inZOI』をSteam向けに早期アクセス配信開始した。本作はさっそく好調スタートを切っている。

KRAFTONは3月28日、ライフシミュレーション『inZOI』を早期アクセスで配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。リリース直後からすでに多くの同時接続プレイヤー数を獲得しており、前評判にたがわぬ好調な滑り出しを見せているようだ。

『inZOI』は、Unreal Engine 5(以下、UE5)による精細なグラフィックが特徴のライフシミュレーションゲームだ。「ZOI」と呼ばれるキャラクターを作成し、神の視点となってそのキャラクターたちの人生に関与していく。本作では、街のすべてのキャラクターが自分の自由意志で行動するという。キャラクターはNPCも含め仕事やレジャーなどを通して、街中で生活している。SNSも存在し、人々の間ではさまざまな話題やゴシップが流行。結婚や出産、病気や交通事故などのイベントが発生し、多彩な人生が送れるようになっているという。

本作では、「ZOI」のキャラクターメイキングや建築要素が体験できる無料体験版『inZOI: Creative Studio』が3月23日から期間限定で配信されていた。本作は非常に自由度の高いキャラクターのカスタマイズが特徴。目や鼻などの各パーツを細かく調整できるほか、年齢や体形などのオプションも駆使して、自分だけのユニークな「ZOI」を作り出すことが可能な点などが評価されていたようだ。デモ版ながら、ピーク時には1万人以上のプレイヤーが集っており、「ZOI」のおめかしなどを楽しんでいたとみられる(SteamDB)。

リリース直前には、本作のウィッシュリスト登録数にも注目が集まっていた。先日3月25日には、発売前のゲームを対象としたSteamウィッシュリストランキングにて、『Hollow Knight: Silksong』『エルデンリング ナイトレイン』などの期待作を抜いて本作が1位に躍り出たとして話題となった(関連記事)。本作に対するユーザーの期待の高まりが感じ取れる一幕も見られたわけだ。

本作は、日本時間3月28日午前9時に早期アクセス配信がスタート。本稿執筆時点ではまだリリースから3時間ほどしか経っていないものの、さっそく6万人近い同時接続プレイヤー数を獲得している(SteamDB)。ユーザーレビューはまだ少ないものの、前評判にもたがわない好調な滑り出しと言えそうだ。本作は最低でも1年間の早期アクセスを予定しており、その中で定期的なアップデートを通してユーザーのフィードバックを反映させていく格好だ。開発元のinZOI Studioによると、すでに基本的なシステムやビジュアル面はある程度完成しているため、今後は最適化やコンテンツ量の増加などを中心に取り組んでいくとしている。なお、早期アクセス終了後は価格が上昇するようだ。

ところで、ライフシミュレーションの作品としては、Electronic Arts社のスタジオが手がける『The Sims』シリーズというライバルが存在している。リリースまでに公開されてきた情報からは、同シリーズとの差別化を図るような開発方針が各所に見受けられる。本作のユーザー評価はまだ不透明な部分も多いものの、ライフシムというジャンルにおける新たなスタンダードとなるのか、今後の行方も注目されるところだ。

『inZOI』はPC(Steam)向けに早期アクセスで配信中。

Shion Kaneko
Shion Kaneko

夢中になりやすいのはオープンワールドゲーム。主に雪山に生息しています。

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