多重人格少女取り調べ推理ゲーム『ソフィアは嘘と引き換えに』発表、Steamで来年春発売へ。追い詰めると代わる「5つの人格」との対話で、殺人事件と少女の秘密に迫る
MUTANおよびストーリーノートは12月7日、『ソフィアは嘘と引き換えに』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年春に発売予定。発表にあわせて、Steamのストアページやトレイラーなどが公開されている。
『ソフィアは嘘と引き換えに』は、多重人格の少女を調査して大統領候補殺害事件の真相へ迫る、マルチエンディング採用の対話型推理ADVである。本作の世界では、大統領候補の殺害事件が発生。多重人格の少女ソフィアが、事件の容疑者として逮捕された。
メインキャラクターのフィリップは精神科医として、心を閉ざしてしまった少女ソフィアの取り調べを担当する。ソフィアのトラウマをもとに生まれた4つの人格からも話を聞き出し、調査によって真実へと迫るのだ。人格としては、イザベラは底抜けに明るいものの、何かを隠している。エイミーは幼く自由気ままで、おともだちにしか話してくれない秘密がある。オリヴィアは面倒見がいい側面もあるものの、馴れ合いを嫌いそっけない態度をとる。フローレンスは知的で礼儀ただしいが、質問に対して他人ごとのように答える。少女がなぜ大統領候補を殺害したのか。ソフィアの中に眠る5つの人格との対話によって、彼女の昏い過去や真相が明かされていく。
精神科医フィリップは遠隔地にいるため、ソフィアを監視カメラ越しに調べる。ソフィアたちから話を聞くには、それぞれの持つ昏い過去を知っていく必要があるという。具体的には、プレイヤーはソフィアの記憶を紐解くカギになる言葉を推理。フリーワード入力によってソフィアへの質問することで、過去を知っていくわけだ。
ただし各人格が抱える秘密に迫る質問をすると、少女の心拍数は大きく上昇。少女は心拍数が上がりすぎると、別の人格に豹変してしまうという。彼女たちの心拍数も考慮しながら、対話を進めていくのだろう。また本作では、監視カメラ越しに見るソフィアの様子が、3Dグラフィックによって表現されている。部屋を除いていると、気付いた少女が話しかけてくることもあるそうだ。
本作は、MUTANおよびストーリーノートの共同開発タイトルとなっている。MUTANは、自社タイトルでは『グーニャモンスター』などを制作してきた国内のゲーム開発会社。同社の制作実績によると、直近では『アトリエ』シリーズのメインキャラクターモデル制作を一部担当するなど、著名タイトルにも多数携わっている。またストーリーノートは、元スクウェア・エニックス所属のクリエイター藤澤仁氏が率いる企業。『ドラゴンクエストモンスターズ3』のシナリオのほか、「人の財布」「Project:;COLD」といった謎解き作品などを手がけてきた。本作は異なる強みを持つ両者による共同開発作品となるわけだ。
制作陣としては、漫画家・イラストレーターの清原紘氏がキャラクターデザインを担当。同氏の描く人格による少女の表情の変化が、3Dモデルで表現されるという。ソフィアの声は声優の日向葵さんが担当しており、1人5役の演じ分けがおこなわれているそうだ。
『ソフィアは嘘と引き換えに』は、PC(Steam)向けに2025年春発売予定だ。発表にあわせて、公式サイトや公式X(旧Twitter)アカウントも公開されている。