闇世界まったり探索ローグライト『Into the Emberlands』正式リリース。“命綱”のランタン片手に住民を救うサバイバル探索
パブリッシャーのDaedalic Entertainmentは1月21日、Tiny Roarが手がけるローグライト探索ゲーム『Into the Emberlands』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。
『Into the Emberlands』は、闇に包まれた世界を冒険するローグライト探索ゲームだ。舞台となるエンバーランドでは、生命の源であるエンバーが街を守り、住民たちは平和に暮らしていた。しかしある日、ミアズマと呼ばれるすべてを飲み込む闇が立ち込め、世界を闇に覆ってしまう。プレイヤーは、選ばれし光の使者として、エンバーを燃料とする「エンバーランタン」を手に取り、闇に覆われし世界を探索。住民たちを助け、ミアズマの発生源へと向かう。
本作では、さまざまな環境をもつ迷路のようなマップがプレイするたびに自動生成され、プレイヤーは探索しながら奥地へと進んでいく。ミアズマが発生している地帯は、エンバーランタンで照らさないと、闇に覆われてしまう。闇の世界では、1歩歩くごとに燃料であるエンバーが減少していく。エンバーは、拠点となる村に戻ることで全回復するほか、マップ上にも少量のエンバーが点在。もしくは闇の世界に迷い込んだ住民を助けることで手に入る。闇の世界では、エンバーを絶やさないように、進行ルートを決める必要があるのだ。
闇の世界で住民を助けると、プレイヤーの後ろに住民がついてくる。この住民を村まで送り届けることで村が発展。村を守るエンバーの炎が大きくなり、村の周囲をさらに広い範囲で照らしてくれる。これによって、さらに探索しやすくなるかたちだ。
また、探索に必要となるのはランタンだけではない。ツルハシや斧を使って岩や木を壊し、マップを開拓する必要がある。岩や木からは石材、木材の素材が手に入る。素材を村に持っていくと建物が増え、村がアップグレード。プレイヤーに対しても恒久的なアップグレードが提供され、探索の手助けをしてくれる。住民を助け、少しずつ村を拡大しながら、ミアズマに立ち向かう手段を得るのだ。
『Into the Emberlands』は早期アクセス配信時から好評を博しており、本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューでは、約100件中88%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。デザインとグラフィックがかわいらしいと好評な一方、じわじわと燃料が減り不安が襲う闇の世界でのゲームプレイのギャップも本作の魅力のひとつとなっている。また、素材や村人を集め、ゆっくり村を育てることで恒久的なアップグレードを得て、探索を楽にするか。それとも高度なアイテム・素材を早く手に入れる為、どんどん先へと進むギリギリのサバイバルを楽しむかの選択が、ローグライト作品としての魅力にも繋がっている。
本作を手がけるのはドイツ・ハンブルグに拠点を置くデベロッパー、Tiny Roarだ。同社は、過去に探索パズルゲーム『Wanderful』を発表。しかし、開発を進めるなかで、当初のコンセプトから作品が大きく変化したため、タイトルを『Into the Emberlands』に変更し、改めて発表したのだという。そうして本作は2024年6月に早期アクセス配信を開始。約1年半の開発期間を経て、この度正式リリースに至った恰好だ。
正式リリースのタイミングで行われたアップデートでは、物語を締めくくる最終クエストと、シネマティック・エンディングが追加された。ついにミアズマを巡る冒険が終わりを迎えるようだ。また、それに伴って特別なアイテムやスキンが追加。探索がさらに楽しくなるかたちだ。
『Into the Emberlands』は、PC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、2月4日まで、定価税込1090円のところ25%オフの税込817円で販売中だ。