見えない敵と戦うローグライトホラー『インスタント・アナスタシア』Steamにてお披露目。「正気度」が尽きぬように、逃げるかあるいは戦うか
727 NOT HOUNDは7月24日、『インスタント・アナスタシア』のストアページをSteamにて公開した。本作はローグライトホラーゲームとして、8月にリリース予定だ。

国内のインディーゲーム開発スタジオ727 NOT HOUNDは7月24日、『Instant Anastasia(インスタント・アナスタシア)』のストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けに、税込600円で8月リリース予定。ストアページ公開にあわせて、PVなども公開されている。
『インスタント・アナスタシア』は、不可視の敵と対峙しながら悪夢に汚染された宇宙船で生存者を救い出す、ローグライトホラーゲームである。本作の舞台となる宇宙船では、コールドスリープ中の船員が見る悪夢によって現実が侵食された。テクノロジーと引き換えに人類が受け入れた不可視の悪夢「ヘビー・ドリーム」が、脅威として船内へ漏れ出していた。プレイヤーはそんな悪夢に汚染された宇宙船から、生存者を救い出す。現実と悪夢を渡り歩いて脅威と対峙していく、緊張感のあるローグライトホラーが繰り広げられる。


プレイヤーは周囲の環境などを手がかりに、不可視の敵と渡り合っていく。本作ではマップが自動生成となっている。プレイヤーは、プレイする度に変化する宇宙船内を探索。手に入れた物資の使い所などを判断しながら、生存者の救出を目指す。ただし船内には、不可視の脅威である悪夢「ヘビー・ドリーム」が存在している。見えない彼らは接近を許すと、主人公を悪夢の世界へと引きずり込む。悪夢の中では彼らの姿が見えるものの、SAN(正気度)が尽きるとゲームオーバーとなる。あえて悪夢に飛び込んで敵と戦ってもいいが、リソースにも限りがある。無計画に戦っていると、正気度やアイテムが底をついてしまうのだ。
そこで本作では、ヘビー・ドリームの兆候を見つけ出し、見えない敵の位置を特定する。彼らが存在すると、気温が低下したり、ドアが誤作動を起こしたり、ラジオに異常が発生したりなど、環境に何らかの影響が生じる。現実に漏れ出した悪夢の兆候を見つけ出し、不可視の脅威を察知することで、半壊した宇宙船内を進んでいくわけだ。敵を倒すか、あるいは避けるか。施設の修理をするか、アイテムの作成をするかなど、判断の問われるゲームプレイが待ち受けているようだ。

本作は、国内の個人開発者・座間氏による727 Not Houndが手がけている。過去作としては、『Photogenic Minds : Identity』『Exorcist: Reviewer of Minds』『クビトリドオルズ・レトリーバー: 島津怪談01』などをリリース。2025年5月にリリースされた『ヴィクトルズ・テスト・ナイト レーヴス』は、Steamのユーザーレビュー28件中100%の好評となっている。同氏の作品群では、怪異などが存在する不気味な世界で、独自のルールを攻略するゲームプレイが繰り広げられている。
本作『インスタント・アナスタシア』は、2021年にフリーゲームとして公開された『HEAVY DREAM』の関連作となるようだ。座間氏のX(旧Twitter)アカウントによれば、同作を今の座間氏が短編として数日で作るなら、というテーマで開発されたとのこと。同作よりも単純になった分、遊びやすくなっているようだ。オリジナルの『HEAVY DREAM』については、ふりーむ!にてPC向けに公開中である。また本作の音楽は、直近では多数のホラーゲームのBGMも手がけている中村修人氏が担当している。
『インスタント・アナスタシア』はPC(Steam)向けに、税込600円で8月リリース予定だ。