Bethesda Softworks/MachineGamesが手がけるアクションアドベンチャーゲーム『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』では、敵として犬が登場するが、プレイヤーがその犬を傷つけることができない演出が取り入れられていることが明らかになった。海外メディアIGNが報じている。
本作は、映画「インディ・ジョーンズ」シリーズの「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」と「最後の聖戦」の間の時期を舞台にゲーム化した作品だ。PC/Xbox Series X|S向けに12月9日に発売予定。また、2025年春にはPS5版も発売される。
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』では、1937年の世界における主人公の考古学者インディアナ・ジョーンズの冒険が描かれる。邪悪な勢力が“大円環”につながる古代の力の秘密を求めて世界中を探し回っており、それを阻止することが目標だ。マーシャル大学のホールやバチカンの中央部、エジプトのピラミッド、スコータイ朝の水中に沈んだ寺院などを巡り、インディのトレードマークである鞭などを駆使して探索やバトルをおこなう。
敵対勢力とのバトルでは、近接戦や銃撃戦を繰り広げたり、ステルスアクションにてやり過ごしたりなど、多彩なゲームプレイを楽しめる模様。また、敵は犬を連れていることもある。プレイヤーの存在を人間よりも敏感に察知して襲ってくるのかもしれない。
ただし本作では、プレイヤーが犬を攻撃することはできない仕様になっているという。本作を先行プレイした海外メディアIGNによると、犬に向けて銃の引き金を引いてみたところ、弾は発射されず、その犬はただ逃げていったそうだ。
開発元MachineGamesのクリエイティブディレクターJens Andersson氏は、プレイヤーが犬を攻撃できない本作の仕様について、「インディは愛犬家だから」と説明。また、「インディ・ジョーンズ」はファミリーフレンドリーなIPであり、それを表現する手法のひとつとして、銃を向けられた犬が怖がって逃げ出す仕様を採用したという。
主人公のジョーンズ博士というと、インディアナ(インディ)は本名ではなく、かつて飼っていた犬の名前から、インディアナという愛称を自身に取り入れたという原作でのエピソードが有名。そうした背景から、「インディは愛犬家だから」という上述の説明につながったのだろう。
またAndersson氏は、以前手がけた『Wolfenstein』シリーズ作品における犬の扱いと異なることにも言及。たとえば『Wolfenstein II: The New Colossus』においては、プレイヤーが子犬を銃で撃つよう迫られ、引き金を引く場面がある。その同じ開発元が、今度は犬に対してやさしい表現を導入したかたちだ。もちろん、本作はいわゆる版権モノであるため、原作での設定を遵守する必要もあったと考えられる。
『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに12月9日に発売予定。Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。また、2025年春にはPS5版も発売される予定だ。