“放置ゲームにしていく”RPG『インクリメンタル・エピックヒーロー2』Steamにて正式リリース。転生を繰り返し、広大ファンタジー世界をじっくりと自動で冒険
Idle System, Inc.は1月2日、『インクリメンタル・エピックヒーロー2』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。価格は無料となっている。
『インクリメンタル・エピックヒーロー2』は、RPGをテーマとした放置系クリッカーゲーム『インクリメンタル・エピックヒーロー』の続編だ。本作にてプレイヤーは、個性的な能力を持つ6人のキャラクターを育て、ファンタジー世界を冒険する。キャラクターの移動、戦闘、回復などのRPGの基本的な流れとなる部分はすべて自動で進行。プレイヤーはバックグラウンドで冒険するキャラクターたちを眺めながら、ステータスの強化をはじめとしたキャラクターの育成を行っていく。
本作にてプレイヤーが管理できる部分はさまざまだ。キャラクターのステータスやスキルの強化から、クエストの受注、錬金術や、仲間キャラクターたちの雇用や仲間のスキルをパーティーに共有することができるギルドなど多岐にわたっての管理を行うことができる。また、ステータスの強化などいくつかの管理は自動で設定させることも可能だ。
キャラクターのレベルが最大レベルまで達すると、ステータスをリセットして転生することが可能。転生するとレベル1から再びスタートとなるものの、キャラクターを永続的に強化するいくつかの特典を入手することができる。また、ゲームを進めていくとすべてのデータをリセットするアセンションという機能が使用可能になる。アセンションを使用すると新たなコンテンツやゲームスピードを加速させるブーストなどが開放。これらの要素を使いこなし、何度もリセットを繰り返しつつ、数値のインフレを楽しむのだ。
『インクリメンタル・エピックヒーロー2』は2022年の7月に早期アクセス配信がスタート。その後エリアの追加や、ゲームパフォーマンスの強化、ローグライク風の大型コンテンツ「超越ダンジョン」の追加などさまざまなコンテンツを拡充・改修。そしてこの度、2025年1月2日に正式リリースとなった。正式リリース版ではゲーム序盤から終盤にかけてのゲームスピードの改善や新たなチュートリアルの追加など、新規プレイヤーや復帰プレイヤーが遊びやすいような施策が盛り込まれているという。
本作のSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約1100件中70%が好評の「やや好評」ステータスを獲得。レビューでは、すぐに数値のインフレに到達するわけではなく、じわじわと時間をかけてキャラクターを強くする部分が、半放置ゲームとしてじっくり楽しめると好評。一方で「Idleゲーム」としてプレイヤーが手動で管理する場面はいくつか存在し、ゲームプレイにおいてはそうした要素を中心に進行する。そのために完全に放置するゲームとなりづらいという点は評価が分かれるものの、コツコツとクエストやレベルの目標をクリアしていく楽しさに繋がっているという好評な声もみられた。
本作を手がけるHapiwaku(ハピわく)は、国内のゲーム開発者ひーたんこと髙橋英統氏によるデベロッパーだ。同氏の妻である髙橋輪奏氏と両名の子供とで担当を分け、一家でゲーム制作をおこなっているとのこと。またハピわくは、2025年3月に新たな放置ゲーム『Katakamuna Idle』をリリース予定だ。
なおハピわくによれば、『インクリメンタル・エピックヒーロー2』の正式リリース後も本作はコンテンツの追加や便利機能の改善といったアップデートに取り組む方針とのこと。今後は『Katakamuna Idle』の開発を進めながら、『インクリメンタル・エピックヒーロー2』のアップデートも同時進行する予定としている。今後の本作のさらなるアップデートにも注目される。
『インクリメンタル・エピックヒーロー2』はPC(Steam)向けに無料で配信中だ。