不穏メルヘン遊園地探索ゲーム『Illusion Carnival』第1章、無料リリースされ大好評。異常だらけの狂気の遊園地を、こだわりの演出が彩る


デベロッパーのKiZ氏は、『Illusion Carnival』を無料で正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)で、日本語字幕に対応している。本作はシリーズのChapter 1となっており、Chapter 2以降は有料での配信が予定されているそうだ。

『Illusion Carnival』は、異常のはびこる可愛くて不気味な遊園地を進んでいく、2.5Dの探索型アドベンチャーゲームである。本作の舞台は、冥界と人間界の間にある遊園地コンフェッティアだ。不思議なおとぎ話のようなコンフェッティアは、かつては見事な遊園地だったという。しかし現在では、来園者たちの精神を蝕もうとする異常で溢れかえっていた。本作の主人公である迷える魂は、不気味な遊園地に囚われてしまい、脱出を目指して園内を旅していく。キャラクターとしては、自称ガイド役のデリリーニや、来園者だと思われるデメトリアなどが登場。ちょっぴりダークでメルヘンな、狂ってしまった遊園地での冒険が繰り広げられる。


主人公は不思議な遊園地を進み、秘密にも迫っていく。主人公の行き先には、ジェットコースターやミニゲームなど、さまざまなアトラクションが登場。遊園地の住人なども待ち受けており、不穏で不気味なコンフェッティアを探索する。


また遊園地内には異常がはびこっており、彼らは主人公のことを食べたがっている。コンフェッティアでは誰も死なないものの、攻撃を受けると主人公は精神にダメージを受け、やがて死んでしまう。そこで主人公は、紙器と呼ばれる媒介を使って異常を撃退。小さなペーパーボートに変身する無敵付きのダッシュも用いて、異常や攻撃から身を守りながら遊園地を進んでいく。不気味な遊園地の探索は、ちょっとしたアクションと共に展開されるわけだ。そのほか本作では、異常で溢れかえった不思議な遊園地の様子が、2.5Dの美しいグラフィックによって表現されている。メルヘンで不穏な世界や彩るアート、個性的なキャラクターたちも本作の特徴だろう。

 


本作では4月よりデモ版が公開され、Chapter 1の内容が収録されていた。今回配信開始された正式リリースバージョンでもストーリーは同じであるものの、チャプター選択機能やセーブ/ロード機能が追加。バグ修正もほどこされ、遊びやすくなっている。また本編クリア後にギャラリーとキャラクター紹介が開放。コンセプトアートやデザインスケッチ、キャラクターのプロフィールなどが確認可能となっている。クリア後のおまけ要素を追加しつつ、体験版より遊びやすく進化しているわけだ。

また本作では、7月12日の正式リリースから記事執筆時点までに、Steamのユーザーレビュー268件中98%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。プレイヤーからは、2.5Dで表現されたダークメルヘンなグラフィックや世界観などが、評価されているようだ。なお本作の日本語翻訳および校正は、甘味子氏および田中友梨氏が担当しており、翻訳品質にも好評が寄せられている。


『Illusion Carnival』は、PC(Steam/itch.io)向けに無料配信中だ。