基本プレイ無料放置MMORPG『IdleOn』ついに正式リリースで特大の盛況博す。「新ワールド」などてんこ盛りアプデも登場で、人気いまだ冷めやらず

Lavaflame2氏は11月7日、『IdleOn - 放置MMO』を正式リリースした。本作は正式リリースにともない、2万人以上のプレイヤーが集っている。

個人開発者のLavaflame2氏は11月7日、『IdleOn – 放置MMO』(以下、IdleOn)を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/AndroidおよびWebブラウザ。さっそく多くのプレイヤーが集まり人気を博している。ゲーム内の一部は日本語表示に対応している。

『IdleOn』は、サイドビューで進行する基本プレイ無料の放置系MMORPGだ。プレイヤーは探索やバトル、素材採集やクラフトなどによりキャラクターを強化。起動中やログアウトした状態でも自動で戦闘や採集がおこなわれ強くなっていく。要所では自力でのプレイが必要となり、ワールドのボスを倒すと次のワールドおよび新たな放置要素が解禁されるため、青天井で無限に強化し続けるのだ。なお、本作はクロスセーブにも対応しており、PCとスマートフォン間で続きからプレイすることも可能だ。

ゲームプレイにおいては、1ワールドがサイドビューの複数ステージに分かれており、クリック(タップ)した地点にプレイヤーが移動する。モンスターをクリックすると自動的に戦い続ける。経験値が一定量溜まるとレベルアップし、新たなスキルを習得したり、強力な装備品を身に付けられるようになる。そうして、強くなったら新たなステージで放置することが可能となり効率よく稼げるようになるわけだ。なお、MMOらしくステージにはほかのプレイヤーも存在するものの、協力の要素は少なく対戦要素はない。

また、本作では採集した素材をつかって装備品をクラフトできる。木材や岩などの素材は採集ポイントをクリックすると自動的に採集し続ける。採集においても素材ごとに経験値を獲得して、採集レベルが上がっていく。強い装備を作るにはいい素材が必要となるので、採集レベルも不可欠だ。しかし、バトルと採集を同時に放置することはできない。そこでサブキャラクターの出番となる。

メインキャラクターのレベルが上がると、複数のキャラクターを作成できるようになる。メインのキャラクターがバトルをしている間に、サブキャラクターには素材の採集を任せられるわけだ。それぞれのキャラクターにはクラスを設定することが可能で、クラスには得意な採集も用意されている。採掘、伐採、クラフト、釣り、錬金術、虫取りといった採集をサブキャラクターに任せて放置するわけだ。なお、本作ではキャラクター間のインベントリは共通で、各種強化要素もすべてのキャラクターに効果があるものが多く用意されている。

そうして、放置により強くなったらワールドのボスを倒し、次のワールドと新たな強化要素が解禁される。正式リリースに合わせた大型アップデートではワールド7が登場。今回はワールド7のパート1として12の新マップが追加され、最終的には26以上のマップが追加予定だ。ワールド6までは13マップであったため、これまでの2倍のマップが追加されることとなる。このほかさまざまな機能や要素が追加されているため、詳細はパッチノートを参照されたい。

本作は2021年より早期アクセスが開始され、11月7日に正式リリースされた。さっそく多くのプレイヤーが集まり、盛り上がりを見せている。Steam同時接続ユーザー数は、早期アクセス期間中も増加し続けており、正式リリース後のピーク時には過去最高となる約2万1000人を記録(SteamDB)。Steam以外のプラットフォームでも、多くのプレイヤーを集めているものと想像される。

Steamユーザーレビューは、約2万4000件のうち80%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。直近30日間では約950件のうち88%が好評としている。また、Androidでは16.2万件のレビューを集め星4.0、iOSでは星4.4といずれも高い評価を獲得している。Steamレビューではプレイ時間も確認でき、数万時間のプレイヤーが多数見られることも印象的だろう。ちなみに1年は約8760時間だ。

開発者によれば本作は、『Runescape』や『Terraria』のリソース管理とクラフトによるプレイループ、『メイプルストーリー』のようなサイドビューMMORPGに影響を受けたという(Reddit)。とはいえ、放置ゲームとして独自の要素が加えられており、やることや強化要素は膨大。起動中およびログアウト中も放置で稼ぎ続けることができ、MMOながら基本的にはソロプレイのため遊び方はマイペースに決められる。アップデートのたびに青天井のコンテンツが実装され、無限に強化することもできる。そうした要素が放置ゲームやMMOの理想形とする声もあり、好評を博している。

本作を開発するLavaFlame2氏は、アメリカに拠点を置く個人ゲーム開発者だ。これまでに放置ゲーム『Idle Skilling』をリリースしており、2026年には非同期PvP『Idlemancer』がリリース予定となっている。同氏によれば、『Idlemancer』のコーディングは別の担当者に任せ、自身はライフワークである『IdleOn』の開発に注力する意向だという(関連記事)。本作は今後もアップデートが予定されているため、正式リリースに合わせてプレイするのもいいだろう。

『IdleOn – 放置MMO』はPC(Steam)/iOS/AndroidおよびWebブラウザ向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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