ロシアのキオスク店員物語ゲーム『I Have No Change』発表。大晦日のキオスクにて紡がれる、交流と内省のストーリー
Studio Rassvetは1月6日、一人称物語ゲーム『I Have No Change』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2025年から2026年の間のリリースを予定している。本作は日本語表示に対応予定となっている。
『I Have No Change』は一人称視点で進む物語ゲームだ。舞台はリアルなグラフィックで描かれた大晦日のロシアだ。主人公は路上のキオスクで働く27歳の青年、マトヴェイ。マトヴェイは、キオスクに来る客に小さな窓越しから対応する。プレイヤーはマトヴェイの視点から大晦日のロシアを体験する。
キオスクに来る客は、古くからの友人から迷い込んだ旅人までさまざまだ。また、客との対応では商品を出すだけでなく、会話を通じて交流をはかることができる模様。会話は善と悪、人生と死についてといった哲学的な話から、知人の話や、地域の話などを聴くことができるようだ。また、トレイラーでは、キオスクの中でノートブックを眺めたり、キオスクの外に出てタバコを吸ったりなどのゲームプレイが確認できた。キオスク内外でマトヴェイの生活を体験できる作品になるだろう。
マトヴェイはキオスクで働く中で、次第に自問自答にとらわれていくという。なぜ自分はキオスクの中にいるのか?こんな人生を夢見ていたのか?変化に備えていくのか?そうした疑問を通じてマトヴェイの生活や過去を読み解くような物語になりそうだ。
また、ゲームプレイの中で、マトヴェイが空想に浸ることもあるという。トレイラーでは、キオスクの外ではアニメ調のグラフィックだった客が、キオスクの中ではリアルなグラフィックに変化していた。こういった表現を通じてマトヴェイの空想世界を体験することができそうだ。
本作を手がけるのは、Mikhail Beresten氏とEvgeny Petukhov氏によるゲームスタジオ、Studio Rassvetだ。Mikhail氏は個人名義で三人称スリラーゲーム『Relieve: Desolation』を開発中であるものの、Evgeny氏とのタッグによる作品は本作が初めてとなるようだ。本作は、『フィンチ家の奇妙な屋敷でおきたこと』、『Kiosk』、『Know by heart』、『While We Wait Here』といった物語ゲームにインスパイアを受けた作品だという。またアニメにもインスパイアを受けており、さまざまな作品を参考に、マトヴェイの空想世界を構築しているようだ。
『I Have No Change』は、PC(Steam)向けに2025年から2026年の間のリリースを予定している。また詳細は不明ながら、プレスではPlayStationおよびXboxへの展開も考えられているそうだ。