「ゲームのプレイデータ記録サイト」によると今年最もクリアされたゲームは『Expedition 33』、最もプレイされたハードはPCに。最も引退されたゲームなど含め統計いろいろ公開

HowLongToBeatは、ゲームのクリア時間やプレイ状況をユーザー投稿で集計するデータベースサイトだ。

クリア時間集積サイトのHowLongToBeatは12月23日から12月29日にかけて、2025年の統計情報を公開した。本サイトにおいて、今年最もクリアされたゲーム、最も引退されたゲーム、最もプレイされたハードなどが明かされている。

HowLongToBeatは、ゲームのクリア時間やプレイ状況をユーザー投稿で集計するデータベースサイトだ。それぞれのゲームタイトルページにアクセスすると、メインストーリーのみ(Main Story)、ある程度寄り道するスタイル(Main + Sides)、すべてのコンテンツ(Completionist)、すべてのスタイル(All Styles)という4項目のクリア時間が表示される。これらはプレイヤー投稿から算出された数値となっており、投稿数に応じてクリア時間のパネルが赤色から青色になるにつれて精度が高くなっていく。また、ページ下部にはそれぞれの平均値・中央値・急ぎ(Rushed)・ゆったり(Leisure)のクリア時間も記載されている。ユーザーはサイトに登録せずとも自由に閲覧可能だ。

また、本サイトに登録したプレイヤーはそれぞれのゲームについて、プレイしたプラットフォームや、プレイ中(Playing)、プレイ予定(Backlog)、周回(Replays)、完了(Completed)、引退(Retired)というフラグを設定可能。 完了を選択した場合のみ、クリア時間を投稿できるかたちだ。さまざまなプレイスタイルのクリア時間を意識したうえで投稿する必要があることから、記録を残したいコアゲーマーからの投稿が多いものと想定される。かつ、サイトは英語のみであることから、英語圏のプレイヤーが多いものと思われる。

今回HowLongToBeatは公式Xにて、これらを踏まえた2025年の統計情報を公開した。いくつか紹介していこう。

2025年に最もクリアされたゲーム(The Most Completed Games of 2025)は、『Clair Obscur: Expedition 33』であった。「The Game Awards 2025」および「Golden Joystick Awards 2025」で最優秀賞であるGOTYを獲得した本作は、多くのプレイヤーにプレイされたのみならず、最後までプレイされていることがうかがえる。2位には『Hollow Knight: Silksong』がランクイン。同作は高難易度とされているにもかかわらず、長年待ち望んだプレイヤーによってしっかりとクリアされているようだ。そのほか、『ドンキーコング バナンザ』『モンスターハンターワイルズ』『マリオカート ワールド』『サイレントヒルf』といった国産タイトルもランクインしている。

また、最もプレイ予定とされたゲーム(The Most Backlogged Games of 2025)も公開されており、こちらでも『Clair Obscur: Expedition 33』が1位となっている。2025年を代表する一作と言える評価の高さから興味を持っているユーザーが多いようだ。

クリアとは正反対に、最も引退されたゲーム(The Most Retired Games of 2025)の割合も公開。1位は『ペルソナ5: The Phantom X』の16%であった。2位の『Delta Force』、3位の『風燕伝:Where Winds Meet』と基本プレイ無料作品が続いている。とはいえ、こうした運営型ゲームでは短期間で多くのユーザーが離脱するという調査報告もあり、そのうちHowLongToBeatに「引退」として投稿された割合となっている。引退率としては実績の取得率から推測する手法の方が実態に即しているだろう。

2024年以前にリリースされた最もプレイされたゲーム(The Top Games NOT Released In 2025)では、『インディ・ジョーンズ/大いなる円環』が1位に。同作は2024年12月にBethesdaよりリリースされ、映画「インディ・ジョーンズ」の再現度の高さなどが高く評価。ゲームパス対応でもあったことから今年多くのプレイヤーにプレイされたようだ。2位には『Hollow Knight』がランクインしており、続編に向けての再プレイや新規プレイヤーが多かったものと思われる。そのほか、『The Last of Us Part I』『God of War』『Ghost of Tsushima』『Marvel’s Spider-Man 2』といったソニー作品が数多くランクインしていることも興味深い。

最もプレイされた20年以上前のゲーム(The Top Retro Games of 2025)では、初代『ファイナルファンタジー』が2位に、初代『メタルギアソリッド』が3位にランクイン。さらに、『ファイナルファンタジーVII』および『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』もランクインしている。両シリーズはともに現行機でプレイできる過去作のリマスターがリリースされており、リメイクプロジェクトも進行中。こうしたことから過去作をプレイしたユーザーが多かったのだろう。なお、HowLongToBeatにおいては、リマスター作品は原作と同一タイトルと扱われ、それぞれのページ下部にてプラットフォーム別のクリア時間を確認できる仕様となっている。

最後に、最もプレイされたプラットフォーム(The Most Played Platforms of 2025)も公開されている。1位はPC、2位はNintendo Switch、3位はPSとなっている。今年6月にNintendo Switch 2が発売されたもののランクインしておらず、 まだまだSwitch向けのゲームをプレイするユーザーが多いようだ。さらに、PS4が4位に、PS3が6位に、PS2が7位にランクイン。特にPS2は2000年に発売されたハードであり、ランキングの中で最もレトロなゲーム機だ。こうした結果からは、最新ハードが発売されても、過去の名作を遊ぶプレイヤー層が一定数存在することが見て取れるだろう。

そのほか、公式Xでは毎日ひとつの統計データが公開されており、明日以降も新たな統計データが公開される可能性があるためチェックしておくといいだろう。また、HowLongToBeatのStatsページでは、全期間の統計情報を閲覧可能だ。

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Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

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