発売中止ゲームの闇に迫るホラー『H9』Steamにてお披露目。「脱衣ジャンケン美少女ゲーム」に封印された開発現場の事件に迫る、モキュメンタリーホラー

WorldMapは5月23日、『H9』のSteamストアページを公開した。発売中止になったという脱衣ジャンケン美少女ゲームと事件の真実に迫る、フェイクドキュメンタリーホラーADVである。

トライシステムによるインディーゲームレーベル「WorldMap」は5月23日、『H9』のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam)向けに、2025年10月リリース予定。通常価格は980円とされている。ストアページや公式サイトでは、本作の概要などが明らかとなっている。

『H9』は、20世紀末に発売中止になったという脱衣ジャンケン美少女ゲームと事件の真実に迫る、フェイクドキュメンタリーホラーADVである。本作の世界では、20世紀末に『トキメキ脱衣ジャンケン』なる美少女ゲームが、発売中止になっていたようだ。同作の内容は、低俗かつ粗悪で、誰もが「クソゲー」と断じる代物だとされている。しかしそんな誰も知らない幻の美少女ゲームには、秘密があった。後年の技術で強固に封印されたデータが存在していたのだ。本作でプレイヤーは、脱衣ジャンケンゲームをプレイしてプロテクトを突破し、闇に葬られた真実へと迫っていく。謎の美少女ゲームと開発現場で起こった事件の真相が明かされる。

本作でプレイヤーは、ゲームパートとノベルパートによって、美少女ゲームに隠された情報を追いかける。ゲームパートでは、『トキメキ脱衣ジャンケン』を遊ぶようだ。同作はかわいいヒロインたちと野球拳で対決するゲームである。勝負に勝つたびにヒロインの姿が変化。駆け引きや特殊アイテムといった要素も駆使して、相手を攻略していくのだという。野球拳をベースとしたゲームプレイが展開されるのだろう。

ノベルパートでは、ある出来事をきっかけに異常なトラブルに見舞われた、ゲーム開発現場の状況が描かれる。27年前に未完成のまま消えたゲームを巡って、謎のメッセージや開発者の証言なども登場。ゲームに隠された真実が明かされていくようだ。また本作では、明るく軽薄な脱衣ジャンケンと開発の闇にまつわるノベルが交互に描かれ、少しずつ噛み合わなくなっていく。違和感が恐怖だったと気づいたとき、プレイヤーはもう逃げられないのだとか。どんな恐怖が待っているのだろうか。

本作は、長井知佳氏がディレクターを務めるチームGe-sakuが手がけている。同氏はKIDの恋愛ADV『My Merry May』や『かまいたちの夜×3』、『428 封鎖された渋谷で』などに携わってきたクリエイター。プレスリリースによると、Ge-sakuでは同氏のもとにベテランメンバーが集まっているという。

本作『H9』は、WorldMapのインディーゲーム開発支援プログラム「WorldMap Incubation Project 1st Batch」の一つとして4月に発表。今回はSteamストアページや公式サイトが公開されて、概要が明らかとなっている。また本作は、トライシステムが5月24日に開催するイベント「DREAMSCAPE#3」へ出展予定。当日はプレイアブル版が初公開となるそうだ。


『H9』はPC(Steam)向けとして、2025年10月に通常価格980円でリリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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