主人公はチンパンジー、でも本格サバイバルホラー『Animal Use Protocol』発表。重力を操る天才チンパンジーとして悪夢の研究所から脱出する

THE BROTHERHOODは10月30日、『Animal Use Protocol』を発表した。チンパンジーが主人公となる、一人称視点のサバイバルホラーゲームだ。

デベロッパーのTHE BROTHERHOODは10月30日、『Animal Use Protocol』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)で、2026年下半期に配信予定。日本語への対応は現在計画中とのこと。またコンソール向けにリリースする予定もあるという。

『Animal Use Protocol』は一人称視点のサバイバルホラーゲームだ。本作の舞台となるのは、動物を材料に悪夢のような実験をおこなっているという研究所である。プレイヤーは高度な知性を獲得したチンパンジーとして、怪物がうごめく研究所からの脱出を目指す。


本作は物語に焦点を置いたゲームプレイになるとのこと。プレイヤーは謎に満ちた研究所の秘密を解き明かしつつ、実験動物たちの逃走を導くことになるという。主人公にはTripという名のネズミの相棒がいるそうで、チンパンジーとネズミで協力しながら脱出を図ることになるようだ。また研究所内には実験の失敗作であるキメラが存在しており、獰猛に追い回してくるとのこと。キメラに見つからないように、隠れながら進む必要があるそうだ。

主人公であるチンパンジーのPennは、重力を操ることができるという装置を所持している。トレイラー映像を見る限りでは、装置にはバッテリー容量が存在しており、またアップグレードなどをおこなうこともできるようだ。そのほか映像では、主人公の左手にヘルスゲージのようなものも存在。装置の力で物を浮かせたり投げつけたりして、戦闘や謎解きなどをこなしていくことになるのだろう。

また本作には、ディストピア風に荒れ果てたアメリカ・アラスカ州のアンカレッジ駅(Anchorage Station)が登場するという。実在の駅が登場する理由や、同駅が荒れ果てている理由は不明であるが、研究所がアラスカ州に存在しており、なんらかの理由で街ごと放棄されたということなのかもしれない。ストアページの説明によると、本作では壮大な物語が待ち受けているとのこと。世界観なども注目されるところだ。

 


本作を手がけるTHE BROTHERHOODは、南アフリカ・ケープタウンに拠点を置くゲームスタジオだ。これまではいわゆるポイント&クリックゲームを主に手がけており、過去にはSFホラーアドベンチャー『STASIS』シリーズなどを制作している。同シリーズの最新作『STASIS: BONE TOTEM』はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で約1550件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。薄暗い世界観やストーリー、謎解き要素の歯ごたえなどが好評を得た。

本作『Animal Use Protocol』でも、そうした過去作で評価された要素は受け継がれていることだろう。さらに一人称視点のアクションゲームとして、新たな表現にも期待できそうである。トレイラーなどを見るに、主人公がチンパンジーという一風変わった設定ながらも本格的なホラーゲームとなる点も持ち味となりそうだ。

『Animal Use Protocol』はPC(Steam/GOG.com)向けに、2026年下半期に配信予定だ。日本語への対応は現在計画中とのこと。またコンソール向けにリリースする予定もあるという。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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