平成日本怪異ホラー『怪異番号~20✕✕~』Steamにてお披露目。“ジャンプスケアなし”、日常に潜む恐怖体験

えば氏は11月15日、『怪異番号~20✕✕(ニーマルバツバツ)~』のSteamストアページを公開。本作は公衆トイレに書かれた電話番号をきっかけに物語が展開されるホラーアドベンチャーゲームだ。

開発者のえば氏は11月15日、『怪異番号~20✕✕(ニーマルバツバツ)~』のSteamストアページを公開した。同作は2026年第1四半期にリリース予定。ストアページ上ではスクリーンショットなどが公開されている。

『怪異番号~20✕✕~』は、奇妙な電話をきっかけに4つの怪異譚が繰り広げられる、ホラーテキストアドベンチャーゲームである。本作の舞台は、2005年の日本の中規模都市。中学生の主人公は、カミタニなる人物に想いを寄せていた。ある日、主人公は「恋愛電話」と呼ばれる都市伝説を知る。噂話によれば、町のどこかの公衆トイレに、好きな相手と結ばれるか占ってくれる電話番号があるのだという。主人公は想い人のカミタニとの相性を占ってもらおうと、恋愛番号を求めて夜の街へ繰り出す。公園のトイレに書いてある電話番号と声をきっかけに、町に眠る怪異にまつわる物語が展開されていく。

平成の町を舞台とした怪異譚は、「日常×ホラー」のオーソドックスなテキストアドベンチャーとして進んでいく。ストアページによると、画面のクリックによってストーリーが進行。プレイヤーは、マップ上に表示された4つの選択肢からいずれかを選ぶことで、選択肢ごとの1本道の物語が読めるそうだ。

収録ストーリーの1本「呼ぶ子」では、主人公がトイレの扉の裏にある番号へ電話をかけると、高額バイトの募集へと繋がる。駅前ロッカーから回収した段ボールを届けた先で、赤ちゃんと遭遇。そこから、何らかの恐怖が描かれるようだ。ストーリーとしてはこのほか、「喋るな」「美熟女のお手伝い」「探し人は」の3本が収録。公称プレイ時間は2時間前後。いわゆるジャンプスケアはなく、安心してプレイできるそうだ。

本作は、開発者のえば氏によるEBA GAMEが手がけている。過去作としては、2024年8月にラブコメテキストADV『フラグ立てときました。』をリリースしている。またサークルTakenokoGamesによる『ごめんなサバイバー』では、原案・シナリオなどを担当。同作は記事執筆時点で、Steamのユーザーレビュー69件中88%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。同作では5月の発売当時、半年で1000本を目指していたところ、4日で1000本を売り上げたと報告し、ちょっとした注目を集めていた(関連記事)。

えば氏によるゲーム制作実況動画によると本作『怪異番号~20✕✕~』は、「公衆トイレに書かれていた番号へ電話をかけるとどうなるのか」といった発想から制作されているという。開発状況としては、シナリオがすでに80%完成済み。背景イラストなども65%進んでいるそうだ。動画内では各ストーリーの簡単なあらすじも紹介されている。また本作では売上1000本を目指しているそうだ。

『怪異番号~20✕✕~』は、PC(Steam)向けに2026年リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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