発売中止ゲームの闇に迫るホラー『H9:ORIGIN』体験版公開。架空の「美少女脱衣ジャンケンゲーム」に隠された事件を追うモキュメンタリーホラー
WorldMapは11月14日、『H9:ORIGIN』の体験版を公開した。WorldMapStoreより無料でダウンロード可能。

トライシステムによるインディーゲームパブリッシャーWorldMapは11月14日、『H9:ORIGIN』の体験版を公開した。WorldMapStoreより無料でダウンロード可能。DLsite/DMM/STOVE/GOGなどでも順次体験版が配信予定とされている。また本作については、 『H9』から『H9:ORIGIN』へタイトルが変更。2026年夏以降には、Steamにて『H9:Clean Copy(仮題)』として展開予定となっている。
『H9:ORIGIN』は、20世紀末に発売中止になったという脱衣ジャンケン美少女ゲームと事件の真相に迫っていく、フェイクドキュメンタリーホラーADVである。本作の世界では、20世紀末に都内のゲーム制作会社にて、『トキメキ脱衣ジャンケン』なる美少女ゲームが開発されていた。発売中止となった同作は、低俗かつ粗悪であり、誰もが「クソゲー」と断じるような内容だったという。しかしそんな誰も知らない幻の美少女ゲームの復刻に向けて動き出したところ、開発凍結後に何者かによって改変された痕跡が発見。なぜか後年の技術で強固に封印されたデータが存在しているのだという。


本作でプレイヤーは、美少女たちとの脱衣ジャンケンによってプロテクトを突破し、真実へと迫っていく。本作には大きく2つのゲームパートが用意されている。ゲームパートでは、美少女たちと野球拳を実施。カードの選択によって出す手を選び、トキメキ学園野球研の腕利きギャルたちとジャンケン勝負を繰り広げる。ジャンケンに勝利すると、美少女たちが服を脱いでいく演出も用意されている。
またストーリーパートでは、開発の闇を綴った不穏な物語が展開。本作では2種類のゲームパートが交互に進行していくという。しかしゲームを進めていくうちに両パートは少しずつ噛み合わなくなり、心理的恐怖を感じるようなストーリーが展開。本作では美少女脱衣ジャンケンゲームを遊ぶことで、開発の闇や28年前に起こったという事件の真相を追っていくのだろう。


本作は、長井知佳氏が代表を務めるチームGe-sakuが手がけている。同氏は、『かまいたちの夜×3』『428 封鎖された渋谷で』などにも携わってきたクリエイター。Ge-sakuでは同氏のもとにベテランメンバーが集っており、経験のあるスタッフたちによって本作が制作されているようだ。今回は、そんな本作の体験版が公開された。ゲーム序盤では、美少女たちとおこなう脱衣ジャンケンのチュートリアルや、なぜか強固に封印されたデータが存在するといった不穏なストーリーが展開。本体験版では、少なくとも本作の基本的なシステムや雰囲気が確認できるようだ。体験版は、WorldMapStoreにて無料で購入するとダウンロード可能。DLsite/DMM/STOVE/GOGでも、順次配信予定となっている。


また体験版の配信にあわせて、本作のタイトルが『H9』から『H9:ORIGIN』へと改められた。本作はWorldMapのパブリッシングタイトル『H9』として2025年4月に発表。Steamでの10月のリリースへ向けて開発が進められてきた。しかし10月末に、プラットフォームの変更が告知。Steamで配信をおこなうには一部ゲーム内アセットや表現の大幅な回収が必要だと判明したため、DLsite/DMM/GOG/Stoveでの11月配信へと変更となった。一方で、Steamでの販売も諦めたわけではなく、リリース後にパワーアップしたVerを用意すると宣言されていた。
今回のタイトル変更ではそうした経緯もあり、まず11月30日にリリース予定のオリジナル版が『H9:ORIGIN』となったのだろう。また2026年夏以降にリリース予定のSteam版は、『H9:Clean Copy(仮題)』として展開予定。Steam版は世界観を共有しつつ、コンテンツ内容の追加や再構築をおこなったバージョンになるそうだ。内容・ストーリーが同じ作品ではないとされている。
『H9』改め『H9:ORIGIN』は、PC(DLsite/DMM/STOVE/GOG/WorldMapStore)にて11月30日リリース予定だ。また体験版は、WorldMapStoreにて無料公開中。そのほかの販売プラットフォームでも順次配信予定となっている。




