Meta、VR版『Horizon Worlds』終了をスピード撤回。ファンの声に応えるために、「当面の間」はサービス続行へ軌道修正

『Horizon Worlds』VR版の配信終了を発表していたMetaだが、3月20日には同社CTOからすぐさま配信終了の撤回が伝えられた。

Metaは3月20日、VRメタバース『Horizon Worlds』を6月15日にサービス終了するとした方針の撤回を発表した。同社CTOのAndrew Bosworth氏がInstagram上で方針の修正を明らかにし、当面の間はVR版『Horizon Worlds』のサポートが継続される見通しだ。

『Horizon Worlds』は、Metaが提供するメタバースサービスだ。ユーザーは自らのアバターを作り、バーチャル空間を通して他のユーザーとさまざまな交流を楽しめる。独自ワールドの作成・公開も可能で、加えて自らが作成したバーチャルアイテムをワールド内で販売することもできる。クリエイターが実在通貨を用いた経済活動を行える点も大きな特徴とされていた。

そうした『Horizon Worlds』についてMetaは3月18日、Questを通じたVR版『Horizon Worlds』の配信を終了する方針を発表していた(関連記事)。当時の発表によれば、2026年3月31日をもってQuestのストアから『Horizon Worlds』が削除され、その他のワールドは引き続き利用可能ではあるものの、2026年6月15日をもって『Horizon Worlds』アプリ自体がQuestから削除され、同日でVRでの利用が全面的に終了することが伝えられていた。

ところがその発表の翌19日、Meta社CTOのAndrew Bosworth氏がInstagram上で動画を配信し、VR版『Horizon Worlds』を完全終了するという方針を修正したことを発表した。 Bosworth氏が語る新方針によると、“当面の間(foreseeable future)”は『Horizon Worlds』のVRアプリはダウンロード可能であり、既存のVRワールドも引き続き利用することができるという。

このような発表の修正に至ったのは、このサービスに深い関心をよせ声をあげてくれたファンに答えるためだとBosworth氏は語った。ただしモバイル版『Horizon Worlds』へと注力する方針は変わらないとし、その背景としてすでに多くの消費者やクリエイターがモバイル版に集中している現状を説明している。

同社は『Horizon Worlds』についてモバイル向けに注力する方針を明かしており、撤回された18日の発表では、VR版の終了後はAndroidやiOS向けに配信されている『Meta Horizon』モバイルアプリを通じてのみ、ワールドにアクセス可能とされていた。

今回の方針転換では、Metaのモバイル領域への投資を重視する戦略は引き続き維持しつつ、既存のVR版『Horizon Worlds』のユーザー基盤を守る意向が示されたかたちだ。Questで『Horizon Worlds』へアクセスしている利用者にとっては一安心できる発表だろう。ただし、あくまで「当面の間」として延命方針が示されただけであり、VRからモバイルへと投資の軸足を移す方針自体には変更はないようだ。今後も同社のVRを巡る運営方針について注目が集まるところだろう。

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Kousetsu Taguchi
Kousetsu Taguchi

レトロゲームショップに入ると真っ先にセガサターンのコーナーを確認するタイプです。

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