ホロライブ上質ドット絵アクション『Kaelaverse: Pemascape』Steamで無料配信。好評率100%

holo Indieは8月30日、『Kaelaverse: Pemascape』をリリースした。ホロライブ所属のVTuberカエラ・コヴァルスキアさんがプロデュースした無料2Dアクションゲームだ。

カバー株式会社のゲームブランドholo Indieは8月30日、KayAnimateが手がける2DアクションゲームKaelaverse: Pemascapeをリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は無料で配信されており、多くの好評を集めている。

『Kaelaverse: Pemascape』は、ホロライブ所属のVTuberカエラ・コヴァルスキアさんがプロデュースした無料の2Dアクションゲームである。プレイヤーは鍛冶屋であるカエラさんの助手であるPemaloeの一人として、ある日突然いなくなってしまったカエラさんを探すための冒険に出ることになる。洞窟や古い坑道、古代の地下鍛冶場といった、カエラさんプロデュースならではのステージには、何かに取り憑かれてモンスターと化した鍛冶道具や、パズルで溢れている。無料作品とは思えぬほどの本格的なアクションを味わえるだろう。

ゲームはステージをクリアしていく方式の2Dアクションで、移動・ジャンプ・ダッシュ・攻撃が基本的なアクションとなっている。ジャンプ中にもう一度ジャンプするとローリング状態となり、身体を丸めて敵にぶつかれば体当たり攻撃になる。攻撃ではレンガを投げつけて敵にダメージを与えられるほか、木箱などの一部のオブジェクトを破壊することもできる。また、攻撃は長押しするとチャージ状態に移行し、ボタンを離したタイミングで威力が高く複数の木箱を一度に破壊できる貫通攻撃も繰り出すことが可能だ。

さらに、その場で上方向あるいは下方向に入力し続けると視点を画面半分ほど動かすことができ、上下の見えない部分を確認することができる。ステージは上下にも広がった複雑な地形になっていることが多く、視点移動も駆使していろいろな場所の探索を楽しめる作りだ。ステージのところどころには採掘ポイントが存在し、近づいて攻撃ボタンを押すと鉱物などの資源を獲得できる。ステージクリアを目指すだけでなく、資源集めのためにあちこち探索して回るのも楽しみの一つと言えるだろう。

そのほか、敵の撃破時にも通貨にあたる鉱石などを獲得可能。集めた資源や鉱石は最初のステージを攻略後に解禁されるショップで使用することができ、新しい装備品を作成したり、Pemaloeの性能をアップさせるアップグレードを購入したりできる。ちなみにショップの店員は名前こそ出ていないが、カエラさんと見た目がよく似ている優しげな女性だ。カエラさんの配信をよく見ている人ならば、彼女が誰なのかはすぐに察しがつくことだろう。これ以外にもファンであれば思わずニヤリとできるネタは多数存在するが、そういったネタを一切知らずとも2Dアクションとして問題なく楽しめる作品となっている。

そんな本作はリリースから大変な好評を博しており、これまでに寄せられたSteamユーザーレビューは240件、そのうち100%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。本作はかわいいドット絵のグラフィックとなめらかな操作性、探索や採掘も楽しめるステージなど、無料とは思えないほどのクオリティを誇る作品だ。レビューでも面白い、操作が快適といった意見が多く見られ、無料であることとは関係なしに2Dアクションゲームとして高く評価されていることがうかがえる。

本作を手がけたKayAnimateは、プロのアニメーターにしてゲーム開発者でもあるKay Yu氏のデベロッパーとしての名義である。過去にitch.ioでリリースされた『Holo Cure』は大変な人気を博し、遅れてリリースされたSteam版も「圧倒的に好評」ステータスを獲得しているほどだ。同作は、カバー株式会社が運営するVTuber事務所ホロライブプロダクションの二次創作ゲーム向けブランド「holo Indie」誕生のきっかけの一つとなったことでも知られている。そんなKayAnimateが複数の開発スタッフとともに、ホロライブのメンバー自身がプロデュースした作品を手がけたとあって、本作にも過去作に勝るとも劣らないホロライブ愛に溢れていることがうかがえる。

『Kaelaverse: Pemascape』はPC(Steam)向けに無料で配信中だ。

Naoto Morooka
Naoto Morooka

1000時間まではチュートリアルと言われるようなゲームが大好物。言語学や神話も好きで、ゲームに独自の言語や神話が出てくると小躍りします。

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