「『ホグワーツ・レガシー』続編のストーリーは、新作「ハリー・ポッター」ドラマの内容も踏まえている」とワーナー幹部が明かす。ハリーも出る新ドラマと連携


Warner Bros. Games(以下、WB Games)が2023年にリリースした『ホグワーツ・レガシー』。同作の続編におけるストーリーは、アメリカの有料ケーブルテレビ放送局HBO(Home Box Office)にて放送される予定のドラマ版「ハリー・ポッター」を踏まえた展開になるようだ。海外メディアVarietyによるインタビューの中で、Warner Bros. Interactive Entertainmentの社長David Haddad氏が明らかにした。

『ホグワーツ・レガシー』はWB Gamesからリリースされた、人気小説・映画「ハリー・ポッター」シリーズを題材としたゲームだ。開発を担当したのはWB Games傘下スタジオのAvalanche Software。対応プラットフォームはPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo SwitchおよびPC(Steam/Epic Gamesストア)。本作でプレイヤーは、ホグワーツ魔法魔術学校に5年生として入学。授業や探索に励みつつ、世界をめぐる大きなしがらみに巻き込まれていく。


今回、Variety誌は「ハリー・ポッター」シリーズをモチーフにした料理コンテスト番組「Harry Potter: Wizards of Baking」や、2026年にHBO(Home Box Office)にて配信予定であるドラマ版「ハリー・ポッター」の話題を中心に、関係者にインタビューを実施した。その中でDavid Haddad氏は、『ホグワーツ・レガシー』続編の開発チームが大筋のストーリー要素の一部を、ドラマ版「ハリー・ポッター」のストーリーラインにあわせて調整していることを明かしている。

ドラマ版「ハリー・ポッター」はWarner Bros. Discovery(以下、WB Discovery)傘下の有料ケーブルテレビ放送局HBO(Home Box Office)にて2026年より放送予定とされている番組。ドラマは7シーズン続く予定とされており、今年9月には本シリーズの主要キャラクターであるハリー、ロン、ハーマイオニーのキャスト募集が開始されていた。

『ホグワーツ・レガシー』


一方の『ホグワーツ・レガシー』は昨年の間に累計2200万本を売り上げる人気作で、今回のインタビューでは昨月時点で売上が3000万本を突破していることも明かされた。WB Discoveryの戦略的展望からも同作の存在は大きなものだったようで、過去には「直接的な続編」の制作が同社にとって“最優先事項のひとつ”であると同社のCFO、Gunnar Wiedenfels氏より語られていた(関連記事)。

そんな“肝いり”のプロジェクトが、「ハリー・ポッター」シリーズの新作ドラマのストーリーも意識されて開発されていることがHaddad氏から明かされたのは興味深い。なお『ホグワーツ・レガシー』の続編およびドラマ版「ハリー・ポッター」がどのようなストーリーとなるか、互いにどの部分を踏まえたものとなるのかについては具体的には語られていない。両作で矛盾が生じないように連携している、あるいは本格的に世界観が繋がるといった、さまざまな可能性が考えられるだろう。

ちなみに『ホグワーツ・レガシー』では小説・映画の「ハリー・ポッター」シリーズから100年以上前となる1890年代という舞台設定であった。続編ではより小説・映画、そしてドラマ版の「ハリー・ポッター」シリーズに近い時代設定となるのかもしれない。両作の具体的な関係や、あらすじの内容公開なども含めて、続報が期待されるところだ。

ホグワーツ・レガシー』は、PC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けに販売中だ。