『ハローキティ アイランドアドベンチャー』のシナモロール、「いつの間にか背後をつけてきがち」と一部で怖がられる。かわいい顔して無言追尾、“仕事熱心”ゆえの個性か

Sunblinkは1月30日、『Hello Kitty Island Adventure』PC(Steam)/Nintendo Switch版を発売した。本作の「シナモロール」の挙動が奇妙であるとして一部で話題を呼んでいる。

デベロッパーのSunblinkは1月30日、『Hello Kitty Island Adventure』PC(Steam)/Nintendo Switch版を発売した。かわいらしいサンリオのキャラクターたちとの交流や冒険を楽しめると好評の本作だが、そのなかの1キャラクターである「シナモロール」の挙動が奇妙であるとして一部で話題を呼んでいる。GamesRadar+が伝えている。

『Hello Kitty Island Adventure』の舞台となるのは、不思議な島「フレンドシップ・アイランド」だ。プレイヤーは自分好みのアバターを作成して島を探索。閉鎖されたテーマパークを修復したり謎解きをしたり、おいしい料理をつくったり、サンリオのキャラクターたちと友達になったりしながら、のんびりと冒険を進めるのだ。ソロプレイのほか2人プレイにも対応し、協力して島を冒険可能。クリアには関わらないものの、2人プレイ専用のクエストも存在する。


そんな本作にも登場するシナモロールは、言わずとしれたサンリオの有名キャラクターだ。ある日雲の上から落ちてきたというバックボーンを持つ彼は、その大きな耳で空を飛ぶことができる。サンリオのキャラクターたちがそれぞれのお店や博物館などを運営する本作においては、その飛行能力を活かして郵便屋さんとして活躍している。日夜を問わず島を飛び回り配達をする彼の姿は愛らしく、ゲームプレイ中に遭遇するたびに思わず笑顔になってしまうというプレイヤーも多いことだろう。ところがシナモロールがときたま起こす妙な挙動については、一部のプレイヤーからは困惑の声も上がっているというのだ。

その挙動とは、「気が付くといつも近くにシナモロールがいる」というもの。道ですれ違っただけで配達作業を中断してこちらに寄ってくるシナモロールは、かわいいながらも若干の恐怖を与えてくるというのだ。一時的な離席からゲームプレイに戻ってきたら目の前でシナモロールが待ち構えていたという経験を語ったプレイヤーは「I love him but he is a freaky little thing.(彼は可愛いけど、ちょっとだけ怖いかも)」と述べている。たしかに無言で引き寄せられるようにこちらの背後をとるシナモロールには、一抹の不気味さもあるかもしれない。シナモロールのキャラクター性とのギャップからか、この話題は本作のRedditコミュニティにてほんのりとネットミーム化の流れを見せ、いくつかのコラ画像も制作されている。

また上記の報告とはまったく逆に、彼の飛行が高速すぎて追い付けないという悩みも報告されている。プレゼントを渡したいなどの用事があっても、話しかけることが困難だというのだ。ほかのキャラクターと違い特定のお店を構えるのではなく、郵便屋さんとして常に島中を飛び回っていることも彼の追跡を難しくしている要因の1つだろう。


どうやらこれらの現象は、本作のキャラクターがプレイヤーを認識するメカニズムに起因しているようだ。キャラクターは前面に立ったプレイヤーを視認し、近づいてくるように設定されている。本来であれば訪れたキャラクターがこちらを迎えてくれるような挙動であり、愛らしさを増す仕組みだろう。一方シナモロールはその広い行動範囲からプレイヤーを見つけることが容易であるため、結果として「ストーキング」を開始してしまうことが多くなるのだ。逆に後ろのプレイヤーには反応できないために、必死に追いかけても気づいてもらえないという現象が起こりうるのだろう。

ゲームの仕様とも重なりプレイヤーを困惑させてしまうこともあるシナモロールだが、そういった事態はそもそも彼が熱心に仕事をこなしているからこそ起こっていること。もし用事があるのにどうしても追い付けない場合は、ポストの前で待っていてあげることをオススメする。逆に気づかぬうちにシナモロールがあなたの後ろをついてくるようなことがあっても、不気味がらず広い心で受け入れてあげよう。

『Hello Kitty Island Adventure』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに発売中。Apple Arcade加入者向けにも配信中だ。

Daijiro Akiyama
Daijiro Akiyama

ゲームをすることと、ゲームの話をしたり聞いたりすることが同じぐらい大好きです。

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